2021年春の5G化されたミドルレンジスマホ。各キャリアともなんやかんやで料金改定されて5G契約しやすくなったタイミング。まあ、5G端末にしたから急にどうということはないけど、気になり出すところだ。
てなわけで、ミドルレンジ5G端末からサムスンの「Galaxy A32 5G」とシャープの「AQUOS sense5G」。どちらもトリプルカメラのモデルだ。
Galaxy A32 5Gは3連カメラ+1。
大きな3連カメラは48M(4800万画素)の広角カメラと、800万画素の超広角カメラ。残る1つは距離測定用の深度測位カメラでこれ自身が撮影するわけじゃない。
で、その横にある小さなカメラが500万画素のマクロカメラだ。マクロ専用カメラを入れてトリプルというわけだ。
AQUOS sense5Gはコンパクトでバランスのいいスマホ。カメラは「AQUOS sense 4」と同じだ。たぶん同じ。
ベーシックなトリプルカメラ仕様で1200万画素の超広角カメラ、1200万画素の広角カメラ、800万画素の望遠カメラという構成だ。正統派三眼カメラである。このクラスで正統派なのはうれしいところ。
では2機種を比べながら数々の作例を見ていきたい。
まずは広角カメラでガスタンク。雲1つない快晴の空なので、青空の表現に差が出やすい。
Galaxy A32 5GはGalaxyらしいよい色。超広角と広角は「木の数」で表している。
AQUOS sense5Gはトリプルカメラなのでズームは3段階。思ったより青空が濃く出て全体にコントラスト高めのキリリ系だ。
Galaxy A32 5Gは広角カメラが4800万画素あり、普段は4画素を混合して1200万画素の写真を撮っているが、別途画像サイズを48Mにすることで(AIなどは効かなくなるが)4800万画素の画像も撮ることが可能だ。
4800万画素にしても極端にディテールの描写力が上がるわけではないが、全体にナチュラルでいい感じ。
次は超広角。個人的にこのクラスの端末も超広角カメラは欲しいと思う。
Galaxy A32 5Gは上位機種同様、13mm相当の業界最超広角を実現。画素数は約800万画素とちょっと落ちるけど、この超広角感は楽しい。
超広角だと普通では一度に収められない範囲を拾える上に、遠近が極端に出るからちょっと上や下に向けてパースを強調すると他では撮れない絵を撮れる。
これは、開口部と天井のドーム部を超広角で撮ると前方後円墳感が出そう、と思って撮ったもの。この超広角感はいい。
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