NTTドコモは3月23日、富士通コネクテッドテクノロジーズ製スマートフォン「arrows 5G F-51A」のOSバージョンアップサービスを開始した。バージョンアップ後のOSは「Android 11」となる。
Android 11にバージョンアップしたarrows 5G F-51A(ケース入り)
今回のバージョンアップでは、Android 11に実装された主に以下の新機能を利用できるようになる。一部は、アプリ側での対応も必要となる。
- メッセージングアプリの会話に関する通知を優先表示する機能をサポート
- 「バブル」表示のサポート
- スクリーンショット機能の拡充(撮影直後に編集可能に)
- 画面録画のサポート(別のアプリを使わずに画面録画が可能に)
- 電源オプションの機能拡充(スマートデバイスの制御や「Google Pay」のNFCペイ/パスの表示が可能に)
- 端末の権限許可の拡充(権限の「今回(1回)のみ」付与に対応、長期間使っていないアプリの権限削除など)
加えて、ドコモ独自機能「スグアプ」に対応する。
OSバージョンアップ後の電源オプション。Google Homeに対応するスマートデバイスを制御できるようになった
その他、今回のバージョンアップに伴い、以下の仕様変更が行われる。
- カメラアプリの4K動画撮影時における保存先を「本体メモリ(内蔵ストレージ)」に固定(microSDに保存したい場合は、内蔵ストレージからのコピー/移動で対応)
- 設定画面における一部項目の名称を変更
- 電源オプションから「機内モード」「画面の保存(スクリーンショット)」を削除
- 「災害用キット」関連アプリの仕様変更(詳細は後述)
- 「スグ電」の仕様変更(発信ランキング機能の削除、発信モーション利用時の発信先制限)
- 「迷惑電話ストップサービス」の仕様変更(通話履歴からの検索機能を削除)
また、バージョンアップに伴い、以下の設定が初期化される。バージョンアップの完了後、再度設定し直す必要がある。
- 「Dolby Atmos」の設定
- 画面の明るさ(手動設定時:自動設定のオン/オフは引き継がれる)
Android 11へのバージョンアップに伴い、災害用キットアプリと、同アプリに関連するアプリ/機能に以下の仕様変更が行われる。これはF-51Aに限らず他のドコモスマートフォンに共通するものだ(参考記事)。
- バージョンアップ前の「エリアメール」の受信履歴を削除(履歴を残したい場合は事前にスクリーンショットを撮るように)
- エリアメールの「やさしい日本語表示」「翻訳・アプリ連携機能」の削除(受信したメッセージをコピーして、翻訳アプリ/Webサイトにペーストして翻訳することは可能)
- 「災害用伝言板」の安否確認時、「災害用音声お届けサービス」のメッセージ送信時の宛先設定の仕様変更(発信/着信履歴の参照が不可能に)
- 災害用音声お届けサービスの「到達確認」の非対応化
OSバージョンアップ前に受信したエリアメールの履歴は全てクリアされてしまう。履歴を残したい場合は、スクリーンショットで対応しよう
OSバージョンアップは本体単体で行う。インターネットに接続した状態で端末設定から「システム」→「詳細設定」→「システムアップデート」と進み、更新を確認するとバージョンアップが始まる。バージョンアップに関する通知が表示されている場合は、それをタップしても良い。
バージョンアップデータの容量は約1.1GBとなる。一時ファイルを展開するために、内蔵ストレージのユーザー領域に500MB以上の空き容量を確保しておく必要がある。
モバイル通信(5G/LTE)でダウンロードする場合は、spモードを契約しているドコモ回線が必要となる。この場合のデータ(パケット)通信料金は無料だが、海外では実行できない。海外でバージョンアップを行う場合は、ドコモnanoUIMカード(ドコモのnanoSIMカード)を挿入した状態でWi-Fi(無線LAN)を経由してインターネットに接続しよう。
バージョンアップの所要時間は約29分だが、端末の状況によってはさらに時間がかかる場合もある。
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