さて、2003年の秋以降、どんどんレベルが上がる。いち早く動いたシャープは、AF搭載で200万画素とワンランク上げてきて、サブディスプレイを見ながら撮影する機能を付けてきた。
2004年からはもうカメラ機能強化の時代である。三菱電機からはカメラに富士フイルムのスーパーCCDハニカムを搭載した端末が出た。
各社、サブディスプレイを使った撮影や回転するモニターなど、撮り方への工夫が見られるようになってきたのもこの年だ。
パナソニックの「P900iV」は、ビデオカメラっぽく横向きにカメラを搭載し、モニターをこんな風に開いて撮る端末。面白いので個人的に購入した端末でもある。動画にもチカラを入れており、スタンダードは3gp形式だったのだった。
2005年には300万画素の時代へ突入する。
SH901iSの撮影画像サイズ選択が、その頃のケータイカメラを象徴していて面白いので記念に載せておきたい。アイコン(76×76)から3M(1536×2048)まで全部で9種類もあるのだ。
もうよくこれだけ並べたなと。撮る前にサイズ(写真の用途)を決めろってのがおかしな話で、撮った後で必要に応じて縮小したりトリミングできればいいじゃん、と思ったり書いたりした記憶がある。
この時代になると、カメラが得意なメーカーとそうじゃないメーカーがはっきりしてくる。シャープ、カシオ、パナソニック(パナソニック モバイルコミュニケーションズ)、ソニー・エリクソン(現ソニー)あたりがよかった記憶がある。
カシオは2007年に同社のカメラブランド「EXILIM」の名を冠した「EXILIMケータイ W53CA」を発売。何と500万画素。私も愛用していた。
ソニー・エリクソンは2008年にCyber-shotの名を冠した「SO905iCS」を発売。こちらも500万画素だ。しかも3倍ズーム。
折りたたみ式のヒンジも各社工夫を凝らしていて、3軸だったり回転したりしたし、縦にも横にも開いたりして、どんどん妙な方向に進化して面白かったものである。
パナソニックもその後、LUMIX Phoneって名前を付けた。
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