ITmedia Mobile 20周年特集

スマホ以前の“カメラ付きケータイ”は、独自の進化を遂げて面白かったのであるITmedia Mobile 20周年特別企画(3/3 ページ)

» 2021年04月27日 10時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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独自進化を遂げたケータイカメラは、2010年に最後の花を咲かせたのだった

 そして2008年、アレがやってきたのである。「iPhone 3G」だ。

 でも、iPhone 3Gはたった200万画素だったし、画質もいいとはいえなかったし、何しろソフトバンクしか扱っていなかった。

 2009年にはドコモから「Xperia」が、2010年にはauから「IS01」が出たけれども、まだ日本国内の主流はケータイだったわけで、でもスマートフォンの登場が刺激になったのか、2009〜2010年には面白い端末がいっぱい出ている。

 とことん独自進化を遂げちゃって、ギミックも複雑だしテレビは見られるしFeliCa搭載で電子マネーも使えるし(EdyもSuicaもとっくに使えていた)ので「ガラパゴスケータイ」といわれたわけだが、今見返すと、やっぱガラパゴスならではの特異な進化がめちゃ面白い。

 この、横にも縦にも開くヒンジのパナソニックの端末とかけっこう好きで、自分でも使っていた。

P-03A 2009年の「P-03A」。この頃モデルをしてくれた女性(当時女子大生だった)は元気だろうかと思いつつ
P-03A そのとき(2009年1月)の作例から。後ろに見える丸い建物(1926年完成の両国公会堂)も今は取り壊されてしまったのだった

 2009年には800万画素のケータイが誕生。こちらは富士通の「F-09A」だ。

F-09A F-09A。回転するモニターもはやりましたなぁ
F-09A この頃になると画質もずいぶん安定してきている

 2010年は1200万画素のカメラを搭載した端末がそろい踏みしたのだ。iPhoneが1200万画素になるのは2015年のiPhone 6sなので、画素数的には5年早かったのだ。

SH-07B シャープの「SH-07B」は1200万画素に達した
SH-07B こちらも安定した画質だ

 この頃になるとインカメラも積んでいるし、タッチパネルも使えるしで機能的にはiPhoneをはるかにしのいでいたのだけど、ハイエンドコンパクトデジカメを追って機能も複雑化していって、シンプルでミニマムなiPhoneのカメラ機能とは真逆に行っちゃったのだった。

 画質もずいぶん上がっているのだけど、この年が最後になりましたな。翌2011年からはスマートフォン一色になるのだ。

 2010年にはInstagramがサービスを開始。ケータイから写真を投稿しやすかったmixiはスマートフォン対応が遅れたこともあり徐々に過疎化し、人々はTwitterやFacebookやInstagramを通して写真をやりとりすることで、デジタル時代の写真文化を手に入れたのである。

 面白いのは今でも1200万画素であること。4800万画素とか1億がそのセンサーを搭載したスマートフォンも出てきているけど、結局デフォルトでは1200万画素の画像を作っているのだ。

 画素数競争が終わった分、HDRとか夜景とかで見栄えのする画質を作る方へ向かっているのは正しいと思う。

 スマートフォンの時代になると、もうつい最近って感じなので、カメラ付きケータイに絞って振り返ってみた。しまいにはガラパゴスといわれたけど、でもガラパゴスならではの進化っぷりやさまざまなアイデアは、それはそれで面白かったのである。

 まさか、スマートフォンがケータイのみならずコンパクトデジカメまでシュリンクさせていくとは予想外だったのだけどね。

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