望遠カメラのクオリティーが確実に向上 「Galaxy S21+ 5G」のカメラを試す荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

» 2021年05月11日 12時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

8K動画は6400万画素センサーで撮る

 6400万画素の実際の画角は望遠じゃなくて、28mm相当だというのが分かった。8K動画時もそうだ。超広角や広角の1200万画素では8Kにはまったく足りないからね。

Galaxy S21 8K動画モードにして動画を撮ってみた

 8K動画(8K/24fps)を撮ってそこから静止画を切り出す「8Kビデオスナップ」を使えば、動画から3300万画素の写真を保存できますよ、という機能もウリの1つ。

 そして8Kで撮った動画の再生時に左上のアイコンをタップすると、その画像が静止画として書き出される。

Galaxy S21 再生時に好きなところで止め、左上のボタンをタップするとキャプチャーできる

 そこから切り出したのがこちら。

Galaxy S21 見事、3300万画素の静止画をゲットできた

 秒24枚の高速連写機能と思うといい。一度圧縮した動画からJPEGファイルを切り出すので画質的にはちょいと落ちるが、3300万画素(7680×4320ピクセル)もあるので実用性は十分だろう。今の視聴環境で8K動画はオーバースペックではあるけれども、動画で撮っておいて瞬間を切り出すという使い方ならけっこう実用的だ。

新しい動画機能としてディレクターズビューがついた

 動画機能で注目すべきはディレクターズビュー。インカメラを含む4つのカメラを同時に表示し、タップしたカメラの映像を録画するという機能だ。

Galaxy S21 4つのカメラを同時にチェックできるディレクターズビュー機能

 自分の顔は見たくない、というのならインカメラの映像はオフにできるのでご安心を。複数カメラならではの機能で、これからいろんな端末が搭載しそうな気がする。でも、全カメラの映像をリアルタイムで表示し続けるのは大変だよね、と思いきや、賢いカラクリがあるのであった。

 右に表示されている3つのサムネイル画像は、全部「超広角カメラ」の映像なのだ。超広角カメラの映像から、広角カメラと望遠カメラのエリアだけ切り出して表示しているのである。でも中央の実際に撮影する画像はそれぞれ該当するカメラのものとなるのでクオリティーには問題ない。なかなか賢いやり方だ。

 3つのカメラを切り替えながら撮ってみるとこんな感じに。

ディレクターズビューモードで超広角と広角と望遠を切替えながら撮影してみた動画

 ディレクターズビューを使えば、そのシーンに最適な画角をその都度選べるというメリットがあり、トリプルカメラ(+インカメラ)を持つスマートフォンならではの撮り方として注目したい。

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