望遠カメラのクオリティーが確実に向上 「Galaxy S21+ 5G」のカメラを試す荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)

» 2021年05月11日 12時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
Galaxy S21 ボディーの端っこに3つのカメラが並んだ「Galaxy S21+ 5G」。カメラ部のデザインが新しくなった。これはよいと思う

 Galaxy Sシリーズの2021年型モデル「Galaxy S21+ 5G」はカメラ部分のデザイン一新。同じ大きさのカメラが3つ並ぶデザインになり、表面の仕上げもマット調に。

 見た目は大きく変わったが、カメラ構成は同じだ。超広角カメラと広角カメラが1200万画素、望遠カメラが6400万画素である。

望遠カメラの画素数が一番多いのはなぜ?

 ナニはともあれ、「Galaxy S20」と同じとはいえ、この構成、気になるよね。普通、一番画素数が多いイメージセンサーってメインカメラ(つまり広角カメラ)に搭載するものだけど、S21+は望遠カメラにそれを入れている。

Galaxy S21 一番画素数が多い望遠カメラとは

 最初にちょっとその謎を解いておきたい。カメラを起動すると、木のアイコンで撮影倍率が示される。木3本が超広角(0.5x)、2本が広角、1本が3xの望遠となる。

 画面に黄色い丸と横線があるのは「ガイド」機能をオンにしているから。これは便利なのでぜひオンにしたい。

Galaxy S21 カメラアプリ。木のアイコンの数で超広角・広角・望遠を切り替える

 メインカメラとなる広角カメラは35mm判換算で26mm相当の画角。1200万画素でレンズはF1.8だ。センサーサイズは1/1.7型前後で大きめでクオリティーは高い。これもいい感じに明るく爽やかに撮れたし、グラデーションもきれい。

Galaxy S21 広角カメラで撮影したいつものガスタンク

 対して望遠カメラは6400万画素でセンサーサイズは1/1.7型前後。広角カメラとあまり変わらないサイズながら画素数は約5.3倍だ。レンズはF2.0。3倍の望遠カメラということになっている。

Galaxy S21 3倍の望遠で撮影

 さて、ここからが問題。S21+は「64MP」を選ぶと6400万画素で撮ることができる。

Galaxy S21 64MPモードに切り替える

 6400万画素って3倍の望遠カメラじゃなかったっけ。でもこれを見ると明らかに望遠じゃない。広角カメラに近い画角だ。

 それで撮ったのがこちら。ちゃんと9248×6936ピクセルの6400万画素だ。1200万画素よりディテールはちゃんと出ている。

Galaxy S21 64MPモードで撮った6400万画素のガスタンク。画角的には広角赤目などよりほんのちょっと狭くなっている

 実は撮影データを見ると、35mm判換算で28mmとなっているのだ。広角カメラが26mm相当なので、それと少ししか変わらないのである。

Galaxy S21 撮影データを見ると、9248×6936ピクセルと6400万画素の画素数で、レンズの「35mm換算レンズ焦点距離」28mmと表記されている

 望遠カメラのレンズは実は望遠レンズではなく28mm相当で、実際には6400万画素から3倍の望遠相当部分をクロップして1200万画素の画像を作っているのだろう。つまり、望遠カメラは6400万画素の標準カメラとしても、1200万画素の望遠カメラとしても使っているのである。

 じゃあ最初から広角カメラを6400万画素にすればいいじゃん、と思わないでもないけど、広角カメラはあらゆるシチュエーションで最もよく使われるメインカメラなので、1200万画素センサーの方が都合がいい(例えば、6400万画素センサーは暗所には強くない)のかもしれない。

 で、サムスンのカメラアプリは、ズームを効かせようとすると右に0.5xから30xまでのボタンが現れる。これ、指で細かくズーム倍率調整するよりずっと便利だ。

Galaxy S21 右に0.5xから30xまでボタンが出るとワンタップで済むので、指の細かい操作でズーミングするより便利

 ここで2.0xで撮った写真の撮影情報を見ると、何と、望遠カメラを使っていたのだ。そのおかげか、一般的な1200万画素の画像を2倍にデジタルズームした写真よりよい。

Galaxy S21 2.0xで撮ったガスタンク。じつはこれも望遠カメラを使っていた

 でもまあ、謎は解けた。カタログスペックには「光学3倍」とあるのでその辺との整合性は気になるけれども、いざ使う分には気にすることはない。画質も上々だ。ただ、私が細かいことまで気になっただけである。

 ちなみに、30xまでいけるけど、10x以上で使うとデジタルズームらしい画質の劣化が目立つのでおすすめはしないかな。20x以上になると被写体を見失わないよう左上に全体像が表示され、被写体を指定すると、手ブレ補正ロックがかかる。これは便利だが、さすがに20x以上だと画質もけっこう落ちるので非常用の機能か。

Galaxy S21 20x以上は左上にちょっと広い範囲のサムネイルが表示されるのでターゲットを見失いづらくていい。被写体を指定すると黄色い枠になり、ターゲットを安定して表示してくれる
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