なぜ10GBまで1GB刻みに? 「イオンモバイル」新料金プランの狙いを聞く:MVNOに聞く(4/4 ページ)

» 2021年05月11日 06時00分 公開
[石野純也,ITmedia]
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完全かけ放題のニーズは少ないが、やらなければいけないこと

―― OCN モバイル ONEのように、音声接続(プレフィックス自動付与)を使った音声定額を導入するMVNOが出てきています。イオンモバイルではいかがでしょうか。

河野氏 私どものご契約者の中で、音声定額を利用されているのは2、3割で、基本的にはご家族や友人との通話にはLINEを使っている方が多いと見ています。そのため、完全かけ放題のニーズは今のところ少ないと見ています。

間野氏 ただ、音声接続だと通話料を安くすることもでき、使い勝手のよさにもつながります。一方で、われわれはドコモ回線だけでなく、au回線も取り扱っています。2つの回線で足並みをそろえていけるのかというのは、今、検討している段階です。「イオンでんわ10分かけ放題」をその中でどう位置付けていくのかという話もあります。いずれにせよお客さまの料金が下がるのは有意義なので、どう実現していくのかはまさに今、検討しているところです。

井原氏 お客さま目線で考えると、やらなければいけないことです。やはり苦情の中で多いのは、(イオンでんわの)アプリを使わず電話をかけてしまったというものです。iPhoneだと、アプリ電話の着信履歴が非対応で、不在着信から発信すると通常の電話になってしまうからです。

取材を終えて:データ容量の繰り越しと手厚いサポートが武器に

 1GB刻みで細かすぎると思ったイオンモバイルの新料金プランだが、その背景には、ピッタリのデータ容量を選べる繰り越しと、イオンが提供するMVNOならではの手厚いサポートがあった。金額だけで見ると、確かにイオンモバイルより安いMVNOは存在するが、データ容量の選択肢が限定的だったり、受付がネットだけだったりするため、全てのユーザーにとっての最適解とはいえない。イオンモバイルの新料金プランは、その隙間を突いた格好だ。一方で、ユーザー層を踏まえると、音声接続の提供は喫緊の課題といえる。今後のサービス提供に期待したい。

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