OPPO「Reno5 A」の対抗馬に Xiaomi「Mi 11 Lite 5G」の実力と狙いを検証する石野純也のMobile Eye(3/3 ページ)

» 2021年06月26日 15時32分 公開
[石野純也ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

販路やプロモーションには課題も、オンライン専用プランが追い風になるか

 Xiaomiのスマートフォンは、そのコストパフォーマンスの高さが評価され、SIMフリー市場で徐々にシェアを伸ばしている。Mi 11 Lite 5Gも、SIMフリー市場では上位に食い込む端末になりそうだ。

 一方で、KDDIやソフトバンクから販売されたモデルを除くと、Xiaomiの販路はECや家電量販店が中心で、サブブランドやMVNOの取り扱いは限定的だ。Mi 11 Lite 5Gも、発表時点ではECや家電量販店が販路の中心で、MVNOはIIJmio、goo Simseller(OCN モバイル ONE)、BIGLOBEモバイルの3社のみとなっている。店舗数、ユーザー数がともに多いUQ mobileやY!mobileでの取り扱いは表明されていない。

Mi 11 Lite 5G コストパフォーマンスが高い端末だが、MNOの取り扱いがなく、MVNOも大手に限定される

 対するOPPOのReno5 Aは、Y!mobileや楽天モバイルといったMNOが名を連ねている他、MVNOもIIJmio、インモバイル、QT mobile、goo Simseller(OCN モバイル ONE)、BIGLOBEモバイル、Fiimo、Links Mateと数が多い。さらに、OPPOはテレビCMに指原莉乃さんを起用するなど、メーカー名や端末名の知名度も高くなりつつある。販路の開拓やプロモーション展開では、まだまだOPPOをキャッチアップできていないのが実情といえる。端末のコストパフォーマンスは高いが、それをどう伝え、幅広く販売していくのかはXiaomiの課題といえる。

Mi 11 Lite 5G 実績を重ねたReno Aシリーズの最新モデルということもあり、当初から幅広い販路で販売される

 もっとも、スマートフォンの買われ方がこれまでとは徐々に変わってくる可能性もある。ahamoやpovo、LINEMOといったオンライン専用プラン/ブランドの契約者が増えているのは、その理由の1つだ。こうした料金プランのユーザーは、キャリアショップで端末を単体購入するか、SIMロックフリーの端末を購入することになる。厳密にいえば、ahamoはドコモオンラインショップで機種変更できるが、ECは横並びの比較がしやすいため、今まで以上にSIMロックフリーの端末に目を向けやすい環境になっているのも事実だ。

 先のワン氏も「ahamo、povo、LINEMOなどのオンライン専用プランが出ている中で、SIMフリーのベストなデバイスを出したいと提供を決めた」と、ユーザーの行動の変化に期待を寄せる。

 Xiaomiが「昨年(2020年)と比べて迅速に動いている」(同)というのも、そのためだ。実際、2021年に入り、日本市場では矢継ぎ早に話題性のある新モデルを投入。キャリアモデルの開発やFeliCaへの対応の早さは、新規参入から2年にも満たないメーカーとしては異例で、話題性も高い。Mi 11 Lite 5Gのコストパフォーマンスの高さが口コミで広まれば、日本市場での知名度をさらに高めることになりそうだ。

前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月25日 更新
  1. ダイソーで550円の「マグネット式ノートパソコン用スマートフォンホルダー」は磁力も強くて優秀だった (2026年05月23日)
  2. 「手書き」より「キーボード」を望む子供たち スマホ・PCが変えた文字入力の歴史と、今こそ見直したい手書きの価値 (2026年05月24日)
  3. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  4. なぜ? 「Rakuten WiFi Pocket 5G」販売再開も、Rakuten Linkは利用できず 理由を楽天モバイルに聞いた (2026年05月23日)
  5. ソニー、AIカメラアシスタントが売りのXperia 1 VIIIを発表――公式Xアカウントはなぜ大炎上したのか (2026年05月24日)
  6. あの“ロボットマラソン”でHONORが優勝していた スマホ技術を応用した「Robot Phone」から家庭用ロボット実現へ、AI戦略の全貌 (2026年05月24日)
  7. 【ワークマン】2500円の「ベーシックアンカーリュック」 多様なシーンで使える容量24Lの収納力 (2026年05月24日)
  8. なぜ「ドコモの障害」と誤解されたのか? 19日に設備障害が起きたMVNOに確認して分かったこと (2026年05月22日)
  9. あなどれないワークマンの“小物” 手頃で機能性に優れているのが決め手か (2026年05月23日)
  10. 「値上げ」は悪手ではない? KDDIとソフトバンクの“価値競争への転換”から見える勝ち筋 (2026年05月23日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年