自撮りといえば、今回は動画機能も忘れてはダメ。インカメラとアウトカメラで同時に撮る、自分も撮りつつ相手も取れるという「デュアルビュー動画」だ。
2分割、円形、長方形がある。円形と長方形の場合は、ドラッグすることで自分の映る場所を好きな場所に動かせる。
で、撮ってみた動画がこちら。ぐるぐる回るさまが面白かったのでぜひ。
動画にも実用度が高い機能満載だが、おいしい動画機能が排他的だったりするので注意したい。注目は「AIハイライトビデオ」機能。これをオンにするとLiveHDR機能が働き、明暗差が大きなシーンでHDR撮影してくれる。えっと、HDRといっても動画のHDR規格じゃなくて静止画のオートHDRみたいな動作をするっぽいので、再生環境は問わない。
違いはこんな感じ。
ただ、このAIハイライトビデオ機能と手ブレ補正機能は同時には使えない。手ブレ補正Proにすると超広角カメラを使って手ブレの少ない映像を撮れるので、手持ちで歩き回るときにいいが、画質的にはAIハイライトビデオ機能を使った方が階調が柔らかくていい。
どれを使うか悩ましいところですな。なお、手ブレ補正Proは超広角カメラを使うので暗所には弱い(そう警告が出ることもある)。歩きながら撮るのかある程度カメラを固定して撮るのかで使い分けたい。
さて、その他の作例を。
まずは夜景モード。夜景モードに「三脚モード」がついた。通常の夜景モードだと数秒間の手持ち撮影となるが、三脚モードにすると数10秒間の超ロングシャッターとなり、より美しい夜景を撮れる。実際には数秒のシャッタースピードで明るさを変えながら何枚も撮って合成しているようだ。だからハイライト部がぎゅっと抑えられたきれいな写真になる。
ちなみに、大して暗くない場所でも三脚モードで撮るとクオリティーがグッと上がるので、静止した被写体を撮るときは使ってみるといいかも。
手持ちの夜景モードでもちょっと暗い場所ではすごく有効だ。トンネルの奥や手前の日差しが当たった箇所、夜景モードの方がハイライト部がしっかり抑えられているのが分かる。
あとは一般的なところで料理とか、花とか。
都会は「都市フィルター」をかけて。
最後は後回しになってたマクロモード。マクロ専用のカメラを積んでいて、マクロ撮影ができるのだ。ただし、フォーカスは固定なので被写体から4cm。さらに画素数も200万画素と、ちょっと使いどころが難しい。メインカメラでデジタルズームで撮った方がきれいなのでは、と思う。
さすがにこのクラスで搭載した全カメラで最高を目指すってのは難しい(そういうのはきっとFind X3 Proの仕事だ)。その代わり、Reno5 Aは6400万画素のメインカメラにすごく力を入れていて、そのクオリティーがとても高いのだ。階調も描写力もいいし、色もきれい。カメラで選ばれたいって言いたくなるのも分かる。
(モデル:長谷川実紗)
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