ミッドレンジだけど“カメラで選ばれたい”スマホ 「OPPO Reno5 A」の実力は?荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)

» 2021年07月08日 06時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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インカメラとアウトカメラで同時に動画撮影

 自撮りといえば、今回は動画機能も忘れてはダメ。インカメラとアウトカメラで同時に撮る、自分も撮りつつ相手も取れるという「デュアルビュー動画」だ。

Reno 5 A デュアルビュー動画を使うと、インカメラの映像同時に撮れる

 2分割、円形、長方形がある。円形と長方形の場合は、ドラッグすることで自分の映る場所を好きな場所に動かせる。

Reno 5 A 円形にして空に置いてみた
Reno 5 A 使いどころは難しいけど、ど真ん中に置くことも

 で、撮ってみた動画がこちら。ぐるぐる回るさまが面白かったのでぜひ。

デュアルビュー動画でぐるぐる回ってみた縦位置動画

 動画にも実用度が高い機能満載だが、おいしい動画機能が排他的だったりするので注意したい。注目は「AIハイライトビデオ」機能。これをオンにするとLiveHDR機能が働き、明暗差が大きなシーンでHDR撮影してくれる。えっと、HDRといっても動画のHDR規格じゃなくて静止画のオートHDRみたいな動作をするっぽいので、再生環境は問わない。

 違いはこんな感じ。

Reno 5 A 普通はこんな感じ
Reno 5 A AIハイライトビデオをオンにすると、必要に応じてLiveHDRが働く

 ただ、このAIハイライトビデオ機能と手ブレ補正機能は同時には使えない。手ブレ補正Proにすると超広角カメラを使って手ブレの少ない映像を撮れるので、手持ちで歩き回るときにいいが、画質的にはAIハイライトビデオ機能を使った方が階調が柔らかくていい。

Reno 5 A AIハイライトビデオカメラオン。階調が柔らかくなる
Reno 5 A 手ブレ補正オン。ちょっと画角が狭くなり、AIハイライトビデオはオフになる
Reno 5 A 手ブレ正をProにすると超広角カメラで画角を維持しつつ強力な手ブレ補正が働くが

 どれを使うか悩ましいところですな。なお、手ブレ補正Proは超広角カメラを使うので暗所には弱い(そう警告が出ることもある)。歩きながら撮るのかある程度カメラを固定して撮るのかで使い分けたい。

夜景モードで三脚モードが追加

 さて、その他の作例を。

 まずは夜景モード。夜景モードに「三脚モード」がついた。通常の夜景モードだと数秒間の手持ち撮影となるが、三脚モードにすると数10秒間の超ロングシャッターとなり、より美しい夜景を撮れる。実際には数秒のシャッタースピードで明るさを変えながら何枚も撮って合成しているようだ。だからハイライト部がぎゅっと抑えられたきれいな写真になる。

Reno 5 A 夜景に三脚モード。実際にスマートフォン用の三脚を使って撮ってみた
Reno 5 A ハイライト部がグッと抑えられてノイズもないきれいな夜景。ただし30秒近くかかった

 ちなみに、大して暗くない場所でも三脚モードで撮るとクオリティーがグッと上がるので、静止した被写体を撮るときは使ってみるといいかも。

 手持ちの夜景モードでもちょっと暗い場所ではすごく有効だ。トンネルの奥や手前の日差しが当たった箇所、夜景モードの方がハイライト部がしっかり抑えられているのが分かる。

Reno 5 A 背が高い人は屈まないと歩けない、その筋では有名なトンネル。トンネルの出口側は白飛びしている
Reno 5 A 明暗差が激しい構図でも夜景モードで撮るとHDRが強めに働くので、トンネルの出口もしっかり撮れてすごい

料理や花を撮って、マクロモードも試す

 あとは一般的なところで料理とか、花とか。

Reno 5 A 昭和なお店の生姜焼き。料理と認識されて鮮やかに撮れた
Reno 5 A 時節柄アジサイを。花を見つけると「ブーケ」と表示される

 都会は「都市フィルター」をかけて。

Reno 5 A フィルターも数が多くて把握するのが難しいけど、ちょっとした雰囲気を作るのにいい。ここでは「都市」フィルターを使ってみた
Reno 5 A 青がきれいでクールでスッキリした都会写真に。未来都市っぽい感じで撮れるかも

 最後は後回しになってたマクロモード。マクロ専用のカメラを積んでいて、マクロ撮影ができるのだ。ただし、フォーカスは固定なので被写体から4cm。さらに画素数も200万画素と、ちょっと使いどころが難しい。メインカメラでデジタルズームで撮った方がきれいなのでは、と思う。

Reno 5 A 「最高の写真を撮るには4cm離れてください」と表示が出るマクロモード。結構難易度が高い
Reno 5 A ほぼ4cmで撮ってみた。200万画素なので、メインカメラで撮って中央200万画素分を切り出す方がいい気がする

メインカメラの画質や使い勝手は「カメラで選ばれたい」にふさわしかった

 さすがにこのクラスで搭載した全カメラで最高を目指すってのは難しい(そういうのはきっとFind X3 Proの仕事だ)。その代わり、Reno5 Aは6400万画素のメインカメラにすごく力を入れていて、そのクオリティーがとても高いのだ。階調も描写力もいいし、色もきれい。カメラで選ばれたいって言いたくなるのも分かる。

(モデル:長谷川実紗)

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