「iOS 15」パブリックβ版を試す Zoom対抗の新「FaceTime」や新機能「集中モード」の使い勝手は?石野純也のMobile Eye(2/3 ページ)

» 2021年07月10日 10時30分 公開
[石野純也ITmedia]

ホーム画面のカスタマイズまで可能な「集中モード」

 集中モードも、iOS 15で注目しておきたい新機能の1つだ。iOS 14までのiOSにはおやすみモードが搭載されていたが、この機能を拡張。おやすみモードも、集中モードの中の1つのシーンに含まれるようになっている。こうした経緯があるため、呼び出し方はおやすみモードと同じで、コントロールセンターのボタンを押す。iOS 14まではワンタップでよかったが、iOS 15では2階層目ができ、どのシーンを適用するかを選択する仕組みだ。

iOS 15iOS 15 「おやすみモード」が「集中モード」に進化した

 シーンごとのカスタマイズをより細かく行えるようになったのも、集中モードの特徴。標準では、「パーソナル」や「仕事」「睡眠」といったシーンが用意されているが、ユーザー自身で新たなラベルを設定することができる。ユーザーが追加できるのは、「ゲーム」「フィットネス」「読書」「運転」の4つだが、「カスタム」を選んで自分専用のシーンを作ることも可能だ。例えば「ゲーム」を選ぶと、ウィザードに沿って選択肢を選ぶだけで、ワイヤレスコントローラーを接続した際に自動でオンになるように設定できる。

iOS 15 シーンに応じて、通知を許可する人やアプリを選択できる
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iOS 15iOS 15 何に集中するかを決め、手順に従っていくだけで簡単にシーンを追加可能。ゲームの場合は、ワイヤレスコントローラーをつなぐと、自動的に集中モードが起動するようになる

 集中モードは、設定した時間帯や場所に応じてオンにできる他、特定のアプリを発動の条件にすることが可能。ゲームや動画アプリなどを起点に、自動的に有効にできるというわけだ。また、「スマートアクティベーション」を使えば、位置情報やアプリの利用状況に応じて自動的にオンになる。コントロールセンターから都度、オン・オフを切り替えるのが面倒というときには、こうした設定を活用するといいだろう。

iOS 15iOS 15 時間や場所、アプリを発動のトリガーにすることが可能だ(写真=左)。自動的に集中モードをオンにする、「スマートアクティベーション」という機能も用意されている(写真=右)

 単に通知を制限するだけでなく、ホーム画面の構成をガラッと入れ替えることができるのも、おやすみモードにはなかった集中モードならではの特徴だ。より正確に言うと、集中モードの設定時に、特定のホーム画面だけを表示できるようになる。4画面分設定しておいたホーム画面のうち、「仕事」がオンになったときには2画面目と3画面目だけを表示するといった具合で、ホーム画面を丸ごと入れ替えるようなことはできない。

iOS 15 表示するホーム画面のページを選択可能。応用すれば、シーンごとにホーム画面をガラッと変更することができる

 ただ、工夫すれば、使い方によってホーム画面全体を入れ替えることも可能だ。1画面目と2画面目に仕事用のアプリ、3画面目と4画面目にプライベート用のアプリ、5画面目にゲームを置いておいたとする。集中モードで「プライベート」がオンになっている場合は、1と2と5だけを表示、「仕事」になっているときには3、4を、ゲームを集中的に遊びたいときには5だけを表示すればいい。Appライブラリの登場に伴い、ホーム画面には同じアプリを複数回配置できるようになったため、シーンに応じたホーム画面を作っておき、必要に応じて集中モードで呼び出せばいいというわけだ。

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