梅雨も明け、夏も本番を迎えました。場所によっては蒸し暑い日が続きます。
夏はスマートフォンが“熱く”なりやすい季節でもあります。なぜ、熱くなるのでしょうか。熱くなると何がマズいのでしょうか。そして、熱くなったときはどうすればいいのでしょうか。改めて、確認してみましょう。
プロセッサ(CPU/GPU/通信チップ)、ディスプレイ(液晶または有機EL)やバッテリーなど、スマホには発熱しやすいパーツがたくさんあります。もちろん、スマホの本体には熱を外に逃がす機構が備わっているのですが、状況によっては熱を逃がしきれなくなる場合があります。
なぜ、そのようなことが起こるのでしょうか? 発熱する主な原因をチェックしてみましょう。
スマホが発熱する原因の1つとして、スマホを使う場所の気温が挙げられます。気温が高いと、スマホ内部の熱を外に逃がしづらくなります。こもった熱で、スマホがどんどん熱くなってしまうのです。
スマホには「適正な利用気温(環境温度)と湿度」が定められており、取扱説明書やサポートサイトに記載されています。以下にその一例を挙げます。
(※1)風呂場での利用は気温40度、湿度99%以下を許容(2時間以内に限る)
いずれの機種も、通常稼働時の気温は35度がしきい値となっていますが、他の機種も条件はおおむね同様です。気温が35度以上の暑い場所ではスマホを使わないようにしましょう。
加えて、直射日光はスマホを直接温めます。夏の炎天下ではやけどをするほど熱くなる恐れもあります。自動車のダッシュボードなどに置くと、ダッシュボードの熱でさらに温められてしまう可能性もあります。
スマホのプロセッサは大きな発熱源の1つです。とりわけ、以下のようなことをすると温度が上がりやすくなります。
簡単にいえばプロセッサに連続して負荷をかけることをすると温度が上がりやすくなるということです。先述の通り、気温の高い場所ではスマホ自身の放熱能力が追いつかなくなる可能性もあります。
スマホの発熱源として見逃されがちなのがバッテリーです。
バッテリーは放電や充電の際に熱を発します。通常時は触っても「熱、本当にあるの?」程度の発熱しかしないので問題ありませんが、流れる電流量が増えると大きな熱を発します。スマホのプロセッサに長時間負荷をかけた場合はもちろん、バッテリーを急速充電している場合もバッテリーの発熱量は大きくなります。
スマホを使いながら充電すると、プロセッサに加えてバッテリーも発熱します。バッテリーは過剰に熱が加わると劣化するので、充電する際は、スマホを極力使わないようにすることをお勧めします。特に、処理に負荷のかかるゲームや動画撮影は避けましょう。
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