5Gが創出する新ビジネス

三井物産とソニーグループ、5G SAとダイナミック周波数共用システムの接続実験

» 2021年08月11日 17時00分 公開

 三井物産とソニーグループは、8月11日にスタンドアローン(SA)方式の5Gとソニーの保有するダイナミック周波数共用技術の接続実験成功を発表。あわせて、同技術を活用した周波数資源活用にかかる事業化検討の覚書を締結した。

三井物産/ソニーグループ ダイナミック周波数共用技術

 ダイナミック周波数共用技術は、周波数帯ごとに管理されていた電波をデータベースで一元管理し、利用されていない周波数帯域を需要に応じて割り当てる仕組み。周波数共用モデルによるセカンダリーマーケットの創出や各国の5G移行支援、多様なユーザーの需要に応える都市作り、同一エリアでの複数のユースケース展開などに活用できるという。

 三井物産は、幅広い産業を事業領域として多角的なビジネスを展開。都市のスマート化の動きに対応したICTを利用した社会インフラ構築ビジネスや、アジアなどの新興国の生活向上に向けた持続可能なインフラ構築を多数手掛けている。

 ソニーは早期からダイナミック周波数共用技術の研究開発に取り組んでおり、米国CBRS(Citizens Broadband Radio Service)で3.5GHz帯(3GPP B48/n48)の周波数管理サービスの商用認可を米国連邦通信委員会(FCC)から受けている。これに基づき、同国でCBRS用データベースSAS(Spectrum Access System)の運用を行い、商用レベルの技術や多数の重要特許を保有している。

 両社はこれらの強みを生かし、日米欧に加えてアジアなど幅広い地域で周波数の有効活用モデルと、それを実現する先端的なビジネスと技術プラットフォームの構築や可能性を検討していく。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2025年12月26日 更新
  1. 「駅のQRコードが読み取れない」――ネットに落胆の声 なぜ“デジタル時刻表”が裏目に? (2025年12月25日)
  2. mineo料金プラン改定の真相 最安狙わず「データ増量+低速使い放題」で“ちょうどいい”を追求 (2025年12月25日)
  3. 3COINSで1万1000円の「プロジェクター」を試す 自動台形補正、HDMI入力、Android OS搭載で満足度は高め (2025年12月24日)
  4. 若いiPhoneユーザーの間で「クリアケース」に人気が集まっている理由 すべては“推し”のために (2025年12月25日)
  5. 時刻表が“QRコード”だけになった──SNSで「不便」「むしろ不要」と賛否 横浜市営地下鉄は元に戻すのか? (2025年11月21日)
  6. iPhone 17 Proで話題になった「8倍光学品質ズーム」って何? そのメカニズムを解説 (2025年12月25日)
  7. 関東地方で5G通信が速いキャリアは? ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルでICT総研が比較(2025年12月) (2025年12月24日)
  8. Apple CarPlayもPlayストアも使える車載ディスプレイ「オットキャスト OttoScreen AI」が30%オフの3万5080円に (2025年12月24日)
  9. iPhoneのロック画面で「カメラが起動しちゃった」を防げるようになった! その設定方法は? (2025年12月24日)
  10. 楽天モバイルが「2025年内に1000万回線」の公約を果たせたワケ 次の目玉は「衛星通信」と三木谷氏 (2025年12月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー