米Googleが8月11日(現地時間)にリリースした次期モバイルOS「Android 12」のbeta 4で、「ユーザー補助」の「スイッチアクセス」に「カメラスイッチ」が加わった。ユーザーが設定した顔の動きで「スクロール」や「次へ」の操作ができる。米XCA Developersが15日に紹介した。
「ユーザー補助」は、[設定]にあるアクセスビリティ関連を設定するアプリ。目の不自由な人のためのテキスト読み上げや色補正、耳の不自由な人のための音声文字変換機能などをここで設定できる。
その中の「スイッチアクセス」は、タッチスクリーンの代わりに端末の物理ボタンや外付けキーボードなどを「スイッチ」に設定し、画面のスキャンの途中でスイッチを押すことで操作するというもの。
「カメラスイッチ」は、スイッチとして、カメラに向かって表情を作るというもの。表情と、その表情で行う操作を登録しておき、スイッチが有効な状態でカメラに向かって設定した表情を作ると操作できる。
登録できる表情は現在は「口を開く」「微笑む」「両眉をつり上げる」「左を向く」「右を向く」「上を向く」の6つ。
割り当てられる操作は「次へ」「前へ」「長押し」「前方スクロール」「後方スクロール」「ホーム」「戻る」「通知」「クイック設定」「最近」。
カメラスイッチを有効にして表情を登録すると、例えば口を開くことでホーム画面に戻ることなどが可能になる。
有効にすると、画面上部にアイコンが常時表示されるようになる。常にカメラが稼働する状態になるので、バッテリーもそれなりに消費する。
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