auは、UQコミュニケーションズと同じ6月4日にSpeed Wi-Fi HOME 5G L11を発売する予定でした。しかし、専用料金プラン「ホームルータープラン 5G」の提供が延期されたことに伴い、発売も延期されてしまいました。
延期後のプランの提供開始は「7月中旬以降」とされましたが、準備に手間取ったのか、8月6日にようやく提供を開始しました。auのL11も、同日に発売されました。
ホームルータープラン 5Gは当初、各種割引前の月額料金が5458円で、「2年契約N」を契約すれば187円引き(月額5271円)、25カ月間限定の「5Gルーター割」を適用すれば550円引きという設定でした。契約当初の25カ月間は月額4721円で使えるので、本家であるUQコミュニケーションズよりも少し手頃……なのですが、ドコモのhome 5G(4950円)と比べると“割引前”の月額料金が割高です。
契約当初の25カ月間はhome 5Gより少し手頃ですが、それを過ぎれば確実に割高になってしまいます。これは競争上由々しきことです。
そこでauは、ホームルータープラン 5Gの提供条件を以下の通り変更しました。
UQコミュニケーションズのギガ放題プラスと比べると少し高価ですが、プラスエリアモードが無料で、容量制限がさらに緩和されてています。スタンダードモードでは圏外、あるいは電波状況が不安定な場所での利用では、より便利に使えます。
一方で、届け出た住所以外での利用はできなくなりました。出張先や旅行先に持ち運んでも使うことはできないということです。持ち運んで使う場合は、UQコミュニケーションズのWiMAX +5Gを選びましょう。
以前の記事でも触れましたが、モバイルネットワークを使うのに持ち運べないことには、現行の電気通信事業法に基づく“合理的な”理由があります。以下の通り、ほとんどがキャリア側にとってのメリットですが、一部はユーザー側にもメリットとなりえます。
提供条件の変更により、auのホームルータープラン 5Gでは2万2000円を超える割引を提供できます。SoftBank Airやhome 5Gと対抗する“アグレッシブ”な販売施策を行うことも可能です。
「3日間で15GB」の通信容量制限と、制限に達した時の「18時から翌2時までの上下最大1Mbps程度」の速度制限をどう考えるか次第ではありますが、auスマホと組み合わせて使う場合は「auスマートバリュー」の対象となるので、よりおトクに利用できます。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.