世界を変える5G
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» 2021年06月24日 15時00分 公開

ドコモが固定回線代わりの「home 5G」を発表 “モバイル”できないことで生じうる問題とは?5分で知るモバイルデータ通信活用術(1/3 ページ)

NTTドコモが8月下旬以降に、5G/4G(LTE)回線を使った据え置きワイヤレス通信サービスを開始します。“据え置き”ゆえに、従来のモバイルルーターとは提供条件が異なる面もあります。

[島田純,ITmedia]

 NTTドコモは2021年8月下旬をめどに、自社の5G/4G(LTE)回線を使ったホームネットワークサービス「home 5G」を開始します。それに合わせて、シャープ製の据え置き型ルーター「home 5G HR01」も発売します。

 今回の「5分で知るモバイルデータ通信活用術」は、home 5Gと「5Gギガホ プレミア」「5Gギガホ」の違いと、それによって生じるであろう問題を解説していきます。

home 5G HR01 home 5G専用端末である「home 5G HR01」(左)

月間容量制限“なし”で月額料金も手頃

 home 5G HRの最大通信速度(理論値)は以下の通りです。5GはSub-6(3.7GHz帯/4.5GHz帯)のみの対応で、ミリ波(28GHz帯)には対応していません。

  • 5G:下り4.2Gbps/上り218Mbps
  • 4G:下り1.7Gbps/上り 131.3Mbps

 実際の通信速度は、電波状況や通信の混雑具合によって変わります。とはいえ、建物の都合で固定インターネット回線を契約できないケースや、自宅の固定インターネットの速度が思うように出ないケースでは、福音ともいえるサービスです。

 特にVDSLや共有Wi-Fiを使っているアパートやマンションでは、新型コロナウイルスの感染の広まった2020年前半あたりから「昼間から速度が出ない」「Web(ビデオ)会議やオンライン授業がマトモに使えない」といった悩みの声が目に見えて増えています。このような場合、home 5Gを始めとする携帯電話回線を使った据え置きインターネットサービスを使った方が“快適”ということも十分に考えられます。

5G ドコモの5G(Sub-6)は、条件さえ良ければ下り通信速度が1.5Gbpsに迫ります。5G基地局が自宅の近くにあれば、少なくとも下り通信は固定回線よりも快適になりそうです

 home 5gの月額料金は4950円(税込、以下同)で、5Gギガホ プレミア(月額7315円)よりも手頃です。その上、5Gギガホ プレミアを含む「ギガプラン」とセットで契約すると、セットになったギガプラン回線の月額料金を1100円割り引く「home 5G セット割」も用意されています(※1)。

(※1)対象プランは「ギガライト」「5Gギガライト」「ギガホ プレミア」と5Gギガホ プレミア。ただし、ギガライト/5Gギガライトの「ステップ1」(月間通信量1GB以下)時は割引なし、「ステップ2」(月間通信量3GB以下)の場合は割引額が半額(550円)となります

大量通信時の制限をどう見る?

 このような割引があることからも分かる通り、home 5Gはあくまでも固定インターネットの“代替サービス”という位置付けです。月間の通信容量制限も設定されていません。ただし、スマホや携帯電話と同じくモバイルネットワークを使うことになるため、一定の通信制限は設けられています。現時点で明示されている制限は以下の通りです。

  • 当日を含む直近3日間のデータ利用量が特に多い場合、他のユーザーよりも通信速度が遅くなる場合がある(切断はしない)
  • 一定時間内、あるいは1つの接続で大量の通信や長時間の接続を行った場合、当該の通信を中断する場合がある

 これらの制限は固定インターネットサービスにもあります。ただ、一般的にモバイル通信と比べると、通信制限にかかる“しきい値”を高く設定しているため、よほどのヘビーユーザーでなければ意識する機会はめったにありません。

 工事不要で契約すればすぐに使える手軽さを取るか、通信制限の対象となる確率の低さを取るか――固定インターネット回線も使える環境で使う場合は、どちらを選ぶか悩ましさを覚える人もいるかもしれません。

※印あり home 5Gは月間の通信容量制限こそありませんが、一定条件で通信制限がかかる場合があります(ドコモのWebサイトより)
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