Apple Payでは、既に使っているWAONカードやnanacoカードを取り込むことも可能だ(取り込めるカードについては後述する)。取り込みの手順は両カード共通で、以下の通り。
なお、移行元のカードは、移行が完了すると“無効”となる。カードのICチップの部分に切れ込みを入れるなどして処分しよう。
(※3)WAONカードは「コード」と「生年月日」、nanacoカードは「nanaco番号」の下4桁と「生年月日」
既存のWAONカードやnanacoカードは、全てがApple Payに取り込めるわけではない。移行できるカードとできないカードについて解説しよう。
WAONカード
Apple Payに取り込めるWAONカードは以下の通り。なお、「★」印の付いているカードは、ウォレットアプリやWAONアプリで新規発行できないものだ。
上記のカードでも、一度も使ったことがない(新品の)場合や最終チャージ日から3日経過していない場合は取り込めない。移行元カードに保管されている残高や「電子マネーWAONポイント」は取り込んだ直後に反映されるが、センター(サーバ)に保管されている残高や「WAON POINT」は取り込みから3日後に反映される。
一方で、以下のWAONカードはApple Payに取り込めない。
これらのカードからApple Payに移行したい場合は、残高を使い切った上でiPhoneを使ってカードを新規発行する必要がある。
残高を使い切った後にカードに残る電子マネーWAONポイントは、Apple PayのWAONに移行できる。会員登録を済ませた上で、イオンの店舗などに設置されている「WAONステーション」や「イオン銀行のATM」で手続きを行おう。
nanacoカード
Apple Payに取り込めるnanacoカードは、虹色デザインの通常カードとAndroidスマホ(おサイフケータイ)のnanacoカードのみとなる(おサイフケータイからの移行については後述する)。移行後はカード番号が変わるため、番号をひも付けて使うサービス(「7iD」や「オートチャージ」など)はカード番号の変更手続きが必要となる。
通常カードは「セブンカード・プラス」または「セブンカード」とひも付けることで「QUICPay」としても利用できるが、取り込みが完了するとQUICPay機能も無効化される。両カードはApple Payに登録すれば「QUICPay+」として利用できるので、機能的な問題は生じないだろう。
一方、以下のものを含め、他のnanacoカードはApple Payには取り込めない。
WAONやnanacoは、Androidスマホの「おサイフケータイ」でも独自のアプリ、または「Google Pay」を介して利用できる(参考リンクその1/その2)。おサイフケータイからApple Payへの移行、Apple Payからおサイフケータイからの移行については、サービスによって状況が異なる。
10月21日時点では、プラットフォームをまたいだカードの移行は行えない。そのため、どちらかのプラットフォームで残高を使い切ったら、もう片方のプラットフォームに移行するという形を取る。カードに保存されている電子マネーWAONポイントの移行は、先に触れたWAONステーションやイオン銀行のATMを使えば行える。
プラットフォームをまたいだカードの移行は、今後対応を検討するという。
10月21日時点では、おサイフケータイからApple Payへの移行のみ対応している。移行にはAndroidスマホとiPhone双方にnanacoアプリをインストールしておく必要がある。iPhoneで1枚もnanacoカードを発行していない場合の手順は以下の通り。
Apple Payからおサイフケータイへの移行については、今後の検討課題という。
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