ITmedia Mobile 20周年特集

ドコモのスマートフォンを振り返る 日本最初のXperiaとGalaxyから独自モデルまで:ITmedia Mobile 20周年特別企画(3/4 ページ)

» 2021年12月12日 06時00分 公開
[房野麻子,ITmedia]

iPhone取り扱いへ

 この頃になると、ドコモがいつAppleのiPhoneを取り扱うかが注目を集めるようになる。番号ポータビリティ(MNP)の利用実績で、iPhoneを扱っているKDDI、ソフトバンクモバイルが転入超過の一方、ドコモが転出超過となることもあった。

 ドコモがiPhoneを取り扱い始めたのは、2013年9月発売の「iPhone 5s」からだが、それまでには子ども向けも含めさまざまなタイプのAndroidスマートフォンが多数販売された。直前の2013年夏モデルでは、「ドコモのツートップ」として、「GALAXY S4 SC-04E」と「Xperia A SO-04E」の2機種を押し出し、割引などを優遇した。

ドコモスマートフォン ハイスペックモデルARROWS XからARROWS NXに刷新し、好評だった「ARROWS NX F-06E」
ドコモスマートフォン 2013年春モデルとして発表された、折りたたみボディーの2画面モデル「MEDIAS W N-05E」。山折りでたたむ独特のデザインは「バックフォールド」形状と名付けられた。Mobile World Congress(MWC)2013でさまざまなメーカーの担当者がブースに立ち寄り、注目していたのを記憶している。
ドコモスマートフォン ハイスペックなグローバルモデルとして前評判が高かった「GALAXY S4 SC-04E」。「ドコモのツートップ」の一翼を担った
ドコモスマートフォン コンパクトなボディーに日本向け機能をすべて盛り込んだ「Xperia A SO-04E」
ドコモスマートフォン 「iPhone 5s」で、ついにドコモもiPhone取り扱いへ

ディスプレイの狭額縁化が進む

 2010年代半ばからは、ディスプレイやカメラの進化が目立つ。それらと並行してCPUも進化し、OSのバージョンアップも相まってスマートフォンはどんどん洗練されていった。

 ディスプレイの進化は大型化や高解像度化に加え、狭額縁化、有機ELディスプレイ採用の増加、縦長化などがある。初期のスマートフォンはほとんどアスペクト比が16:9だったが、2017年に「Galaxy S8」「Galaxy S8+」が18.5:9のディスプレイを採用。縦長ディスプレイは持ちやすさを維持したまま表示エリアが広くなり、画面を分割して2つのアプリを表示しても見やすい。これ以降、各社とも縦長ディスプレイを搭載していく。Xperiaシリーズのディスプレイは今や21:9だ。

ドコモスマートフォン 世界初の4Kディスプレイを搭載した「Xperia Z5 Premium SO-03H」(2015年)。YouTubeなどで配信されている動画は、4K相当にアップスケーリングして楽しめる

 狭額縁化で印象深いのはシャープの3辺狭額縁「EDGEST(エッジスト)」スタイル。ただ、あまりに額縁が薄いためインカメラを上部に配置できず、下部にあったのは不評だった。EDGESTスタイルはいったん停止されるが、IGZOフリーフォームディスプレイによって、ディスプレイにノッチを作り、インカメラを上部に配置することが可能に。2017年の「AQUOS R compact」でEDGESTスタイルが復活した。

ドコモスマートフォン 上、左右の額縁が極細の3辺狭額縁「EDGEST(エッジスト)」スタイルを採用した「AQUOS ZETA SH-04F」(2014年)。

 当初から有機ELディスプレイを採用していたGalaxyシリーズでは、「GALAXY Note Edge SC-01G」(2014年)でディスプレイ右側面が曲がっている「エッジスクリーン」を搭載。「Galaxy S6 edge」(2015年)では左右の側面が曲面になり、以降、スマートフォンのフレームレス化が進んだ。現在ではディスプレイそのものを折りたたむフォルダブルにまで進化している。

ドコモスマートフォン 右端が側面に向かってカーブした“エッジスクリーン”を搭載した「GALAXY Note Edge SC-01G」

2016年から複眼カメラ搭載スマホが登場

 複数のカメラが一般的になったのは2016年くらいだ。HuaweiのSIMロックフリースマホ「P9」や「iPhone 7 Plus」などが2つのカメラを搭載した。LGエレクトロニクスの「V20 PRO L-01J」(2017年)は、標準と広角2つのカメラを搭載していた。カメラの数は増え続け、今や4つ搭載していても驚かない状態になっている。メーカーのこだわりや端末のレンジによって、超広角、望遠、モノクロ、マクロ、深度センサーなどから工夫して組み合わされているのが面白い。

ドコモスマートフォン 標準に加え、135度の広角カメラを搭載していたLGエレクトロニクスの「V20 PRO L-01J」
ドコモスマートフォン Xperiaシリーズとして初めてデュアルアウトカメラを搭載した「Xperia XZ2 Premium SO-04K」(2018年)
ドコモスマートフォン ドコモ、au、ソフトバンクで取り扱われたシャープ製端末「AQUOS R2」(ドコモの型番はSH-03K)。背面に静止画用のカメラと超広角の動画専用カメラを搭載した

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