OPPOが12月15日、折りたたみスマートフォン「OPPO Find N」を正式発表した。
OPPOはこれまで4年間、折りたたみスマートフォンの開発をしており、6世代に渡ってプロトタイプをデザイン。Find Nは、ここまでの開発を経て、同社が市場に投入する初の折りたたみスマートフォンとなる。カラーはパープル、ブラック、ホワイトの3色を用意する。価格は8GB+256GBモデルが7699元(約13万8000円)、12GB+512GBモデルが8999元(約16万円)。12月23日に中国で発売する。
本体を閉じた状態では、アスペクト比が18:9の5.49型(988×1972ピクセル)有機ELディスプレイを利用でき、開くと7.1型(1792×1920ピクセル)有機ELディスプレイを利用できる。7.1型ディスプレイは内側に折りたたむ形となって保護される。内側ディスプレイは120Hzのリフレッシュレートに対応する。
閉じた状態では片手でも操作できるよう、小さすぎず、大きすぎないサイズにこだわった。開いた状態では、動画視聴や写真表示、ブラウジング、ゲームなど、ワイドな画面を生かした利用を想定しており、同社は端末を回転する必要がないことをメリットに挙げる。開閉時いずれも、手にしっかりとなじむよう、3Dカーブデザインを取り入れた。
サイズは閉じた状態が73(幅)×132.6(高さ)×15.9(奥行き)mm、開いた状態が140.2(幅)×132.6(高さ)×7.88(奥行き)mm(外側ディスプレイ側)。重量は275g。
閉じるとヒンジが水滴のような形になり、完全に折りたたむと隙間が出ない機構も特徴だ。136個のパーツを使い、0.01mmの精度でデザインしたという。ヒンジは50〜120度の角度で調節できる。ヒンジをU字型にデザインしたことで、本体を開いた状態の折り目を最小限にとどめた。
内側のディスプレイには12層で構成されており、0.03mmの薄いガラスを用いている。ディスプレイは20万回折りたたんでも折り目がつかない品質を確保した。
折りたたみ形状を生かしたUI(ユーザーインタフェース)も採用。フレックスフォームモードでは、90度開いた状態で2画面を生かした操作ができ、音楽、ノート、カメラ、ビデオアプリが対応している。例えばカメラアプリでは上半分で被写体を映し、下半分で撮影の操作をするといった具合だ。開いたまま固定できるので、セルフタイマーで撮影をしたり、タイムラプス撮影をしたりしやすい。机に置いたままでの動画視聴やビデオ通話も利用しやすい。
外側ディスプレイは2画面表示にも対応している。アプリを開いた状態で中央から下に向かって2本指でスワイプすると、画面が分割して他のアプリを右半分に表示する。さらに、4本指で画面をつまむと、起動中のアプリがフローティングウィンドウとして縮小表示される。ソフトウェアキーボードは左右に分割したり、つなげたりといった調整ができる。写真やファイルをドラッグ&ドロップしてSNSやメッセージアプリにアップロードすることもできる。外側/内側ディスプレイの連動性にもこだわり、本体を開くと、閉じたときに使っていたアプリが開いた状態でも起動する。
プロセッサはSnapdragon 888を搭載。メインメモリ+内蔵ストレージの構成は8GB+256GB、12GB+512GB。容量4500mAhのバッテリーを内蔵しており、33Wの急速充電「Super VOOC」と15Wの無線高速充電「Air VOOC」もサポートする。Dolby Atmosに対応したステレオスピーカーも備えている。生体認証は顔認証と指紋認証に対応し、指紋センサーは側面に搭載している。
背面には5000万画素の広角、1600万画素の超広角、1300万画素の望遠で構成される3つのカメラを搭載。本体を開いた状態で、外側ディスプレイに被写体(自分)を表示しながらセルフィーを撮ることもできる。外側と内側のディスプレイ両方に3200万画素のインカメラも搭載している。
対応バンドはLTEが1、2、3、4、5、7、8、12、17、18、19、20、26、28A、66、5Gがn1、n3、n5、n7、n8、n20、n28A、n38、n41、n66、n77、n78。
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