「最初は半信半疑だった」 フリービット石田社長に聞く「トーンモバイル for docomo」の狙いMVNOに聞く(2/3 ページ)

» 2022年01月14日 06時00分 公開
[石野純也ITmedia]

ドコモショップで初期設定ができるメリット

―― そういった初期設定は、あまりスマートフォンに詳しくない親側のハードルになっていた印象もあります。これをドコモショップでやってもらえるというのは、販売を促進する上でも大きいのではないでしょうか。

石田氏 最初のバージョンはMDMで動かしていましたが、(VPNに切り替えた)バージョン2、バージョン3では、プロファイルを更新してもらうのが難しくなっていました。OSにプロファイルを入れるのが結構面倒だからです。TONE SIM 5.0では、それを1回やれば済むようにしました。さらに、その1回をドコモショップでやってもらえる。この構造はすごくいいですね。

―― オプション扱いになっている「トーンファミリー」も、ドコモショップで契約すれば初期設定をやってもらえると伺いました。

石田氏 はい。トーンファミリーの申し込みや開通確認も、全てドコモショップでやっています。

トーンモバイル for docomo トーンファミリーの初期設定もドコモショップで行ってもらえる

―― iPhoneを店頭でセット販売できるようになりましたが、一般の人にとって、分かりやすくなった気がします。

石田氏 WebサイトはiPhoneかAndroidかをまず選ぶ訴求の仕方になっています。Androidをクリックするとカメラのキタムラのページ、iPhoneをクリックするとトーンモバイル for docomoのページに飛ぶ、シンプルな訴求の仕方ができるようになりました。(CMなどの)空中戦をやる場合を考えると、SIMだけの販売は分かりづらくなってしまいますからね。

トーンモバイル for docomo ドコモショップではiPhone用のSIMを、カメラのキタムラではAndroid端末+SIMを取り扱う

 ちなみに、TONE for iPhoneの場合、ドコモで購入したiPhoneはドコモの補償サービスに入れますが、中古などの持ち込んだiPhoneでもトーンモバイル for docomoの補償を受けることができます。そのときはオンラインに誘導するフローになっていますが、どちらのiPhoneを使っても補償を受けられることになります。

なぜ従来のiPhone向けSIMよりも値下げができたのか

―― 一方で、先ほどお話しされていたように、トーンモバイルとしてのメインは、Androidだったと思います。エコノミーMVNOだとAndroidはドコモ端末になってしまいますが、今後はどうされていくのでしょうか。

石田氏 (選択肢は)2つしかありません。ドコモ端末でわれわれの技術を動くようにするか、われわれの端末を扱ってもらうかです。それに関しては、今、いろいろな動きをしています。ただ、やはりハードウェアまで一緒に開発しないとなかなか難しいので、ドコモ端末で動くようにする場合、どれぐらい時間がかかるのかという問題がありあす。何らかの形で端末を扱ってもらえるのが近道だと思っています。

―― なるほど。まだ次の展開があるということですね。ちなみに、TONE for iPhone導入にあたり、もともとのTONE SIM(for iPhone)から料金を値下げしています。この狙いを教えてください。

トーンモバイル for docomo 月額料金は従来のTONE SIM(for iPhone)から約半額になる

石田氏 基本的には、Android側のサービスにスペックを合わせました。Androidは端末側でいろいろなことができ、サポートコストの低減がしやすかった(ため、料金が安かった)のですが、iPhoneでも同じようなことができるのではないかと検討してきました。前はカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の子会社だったため、部署間取引などもあってどうしてもコストを下げにくかったのですが、フリービットは垂直統合でコストのコントロールもしやすくなっています。エコノミーMVNOで規模が大きくなるということもあり、Androidに合わせてもいけるのではないかと判断しました。

―― 卸の基本料や接続料が大きく下がりましたが、この影響もありますか。

石田氏 2021年の値下げが結構大きく、このおかげでAndroidのサービスにも音声通話を標準でつけられるようになりました。そういうところも含めての(TONE for iPhoneの)展開です。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  2. IIJmioのスマホ大特価セール 中古「iPhone SE(第3世代)」が4980円、「OPPO Reno11 A」が9980円など (2026年06月09日)
  3. ドコモの通信障害に“AIエージェント”が先手 「SNSの投稿」も常時監視するオペレーションセンターの裏側 (2026年06月10日)
  4. JR東日本が2027年春から「二次元コード乗車券」を導入 近距離券売機での磁気券は順次廃止へ (2026年06月09日)
  5. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  6. iOS 27は「iPhone 11」以降で利用可能 iOS 26から据え置きで過去最大のiPhoneに対応 (2026年06月09日)
  7. 「Pokemon GO Fest 2026:東京」のモバイル通信は快適だった? 初対策の楽天モバイルがピーク時に“最速”も記録 (2026年06月10日)
  8. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【6月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年06月08日)
  9. 「iPadOS 27」発表 Siri AI対応で生産性が向上、スクショから調べ物も可能に (2026年06月09日)
  10. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー