Samsung、フラグシップSoC「Exynos 2200」発表 AMDのアーキテクチャ採用GPU搭載

» 2022年01月19日 11時22分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 韓国Samsung Electronicsは1月18日(現地時間)、新フラグシップSoC「Exynos 2200」の量産を開始したと発表した。4nm(ナノメートル)プロセス製造で、米AMDのRDNA2アーキテクチャ採用のGPU「Xclipse」搭載SoCになる。Samsungは、スマートフォンで「コンソールレベル」のゲーム体験を提供すると語った。

 exynos 1 「遊びの時間は終わりだ」というキャッチフレーズ

 AMDは2021年6月、Samsungが年内にRDNA2採用SoCを発表すると予告していた。

 Xclipseは、ゲーム内の世界での光の動きなどをシミュレートするレイトレーシングや、可変レートシェーディングなどのコンソールレベルの高度なグラフィックス機能を提供するという。

 CPUは、ハイエンドのCortex-X2、3つのCortex-A710、4つの電力効率の高いCortex-A510の3つのクラスタで構成する8コアのArm V9。

 昨年1月に発表した先代「Exynos 2100」の2倍の性能を備える新たなNPU(ニューラルプロセッシングユニット)により、AI機能も強化。画像信号プロセッサとの併用で、よりリアルな写真の撮影が可能になるとしている。

 新たな5Gモデムは先代よりも多くのミリ波およびサブ6GHz帯域をサポートし、デュアル接続モードでの理論上の最大ダウンロード速度は10Gbps。ネットワーク機能としてはこの他、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、NFCをサポートする。

 exynos 2 主なスペック

 SamsungはExynosシリーズのSoCを韓国で販売するフラグシップ端末に搭載してきた。Exynos 2200も「Galaxy S22」(仮)シリーズなどに搭載されることになりそうだ。

動画が取得できませんでした

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年