今後、競争ルールの検証に関するWGでは4月から5月に掛けて3回のヒアリング(聴取)を行う予定となっている。
1回目(4月上旬〜中旬予定)は大手キャリア(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイル)からヒアリングを実施する予定で、端末の対応Bandの制限に関する聴取も行われる。聴取予定の項目は以下の通りだ(公開資料を要約している、以下同)。
2回目(4月下旬予定)では、テレコムサービス協会のMVNO委員会と端末メーカー(詳細不明)から対応Bandに関するヒアリングを実施する予定となっている(※1)。聴取予定の項目は以下の通りだ。
(※1)この会合では大手キャリアに対して端末の単体販売や割引の適用を拒否されたという事案や、総務省が行った覆面調査に関するヒアリングも行われる予定
3回目(5月上旬〜中旬予定)では、中古端末業者から対応Bandに関するヒアリングを実施する予定となっている(※2)。聴取予定の項目は以下の通りだ。
(※2)この会合ではMVNO委員会、インターネットイニシアティブ(IIJ)、オプテージに対するヒアリング、端末メーカーなど(Apple Japanやクアルコムジャパンを想定)に対して端末市場の動向に関するヒアリングも行われる予定
以前の記事でも増えた通り、対応Bandの決定やそれに伴う各種試験や認証の取得は、原則として端末を開発/製造(輸入)するメーカーが行っている。3回行われるヒアリングにおいて、一番注目すべきはメーカーの回答だろう。
特定のメーカーにヒアリングするのか、メーカーを代表する業界団体にヒアリングするのかは定かではない。筆者個人としては、各メーカーの抱える事情やコスト構造に違いがあることを踏まえて複数のメーカーから“直接”ヒアリングを行うべきではないかと考える。どのようなヒアリングになるのか、しっかりと注視したい。
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