“モバイル回線を使った固定電話”はどんな人向け? ドコモ、au、ソフトバンクのサービスまとめ(2/2 ページ)

» 2022年04月26日 10時00分 公開
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KDDIの「ホームプラス電話」

 大手通信キャリア3社の中で、最初にワイヤレス固定電話のサービスを開始したKDDI。KDDIのホームプラス電話はワイヤレス固定電話としては珍しく、加入電話への通話料は市内・県内と県外で異なっており、県外は16.5円/3分とNTTドコモ、ソフトバンクと比べると割高です。

 基本料金は月額1463円、ここにauスマートポート(Speed Wi-Fi HOME 5G L11/Speed Wi-Fi HOME L02/L01s/L01、WiMAX HOME 01)をホームルータープランで契約するか、ホームルータープラン 5Gをauスマートバリューで契約するか、モバイルルーターをauスマートバリュー(対象固定通信エリア外)で契約すると、月額385円が割り引かれ、1078円でホームプラス電話を使うことができます。なお、ホームプラス電話の端末はレンタルとなりますが、レンタル料は基本料金の中に含まれています。

ワイヤレス固定電話 ホームプラス電話

 さらに、auのケータイ、スマホとホームプラス電話の請求をまとめる「KDDIまとめて請求」にすると、「auまとめトーク」が適用され、以下の通話料が無料になります。

  1. ホームプラス電話から自分のauケータイ、auスマホへの通話あるいは、自分のauケータイ、auスマホから自宅のホームプラス電話への通話
  2. 自宅のホームプラス電話から日本国内にある全てのauケータイ、auスマホ
  3. 自宅のホームプラス電話から他の場所にある「auおうち電話」(ホームプラス電話だけでなく、auひかり電話サービス、ケーブルプラス電話なども該当)

ソフトバンクの「おうちのでんわ」

 ソフトバンクの「おうちのでんわ」の基本料金は月額1078円で、端末代金は1万7050円。この端末代金を一括払い、12回、24回、36回、48回のどれかで支払う必要がありますが、契約期間中、基本料金から「月月割」という名称の割引が36回分適用されます。36回分の月月割が適用されるまで契約すれば、端末代金は「実質0円」になります。

 おうちのでんわには「でんわまとめて割」という割引があり、ソフトバンクとY!mobileの携帯電話(ケータイやスマホなど)、あるいは自宅専用のホームルーター「SoftBank Air」とセットにすると、毎月528円の割引を永年受けることができます。結果、毎月550円でおうちのでんわを持つことができます。ソフトバンク、Y!mobileの携帯電話を持っていなくても、今ならキャンペーンで1年間は毎月528円の割引を受けられる「おうちのでんわ スタート割」も実施中です。

ワイヤレス固定電話 おうちのでんわ

 これ以外にも、以下の特徴があります。

  • おうちのでんわ/BBフォン/ホワイト光電話宛なら通話料無料
  • ソフトバンクの携帯電話(ケータイ・スマホ)宛なら通話料無料(ホワイトコール24の申し込みが必要)
  • でんわまとめて割に申し込めば、好きなオプション2つつけても月額858円で使える「オプションパック」
  • 契約時に「でんわまとめて割」を申し込めば契約事務手数料(880円)と番号利用登録料(1100円)が無料になる「まとめてスタートキャンペーン」

ドコモの「homeでんわ」

 ドコモの「homeでんわ」には月額1078円の「homeでんわ ライト」と月額2178円の「homeでんわ ベーシック」の2種類のプランがあります。homeでんわ ベーシックには、発信者番号通知(月額440円)、通信中着信(月額330円)、転送でんわ(月額550円)、ナンバー・リクエスト(月額220円)、迷惑電話ストップサービス(月額220円)の5つのオプションと、550円分の無料通話が含まれています。

 専用端末である「homeでんわ HP01」は全国のドコモショップや家電量販店のみでの取り扱いとなり、販売価格も店舗によって設定されているため、公式には発表されていません。homeでんわと「5Gギガホプレミア」や「5Gギガライト」などの「ギガプラン」、あるいはahamoなどとセットにすると「homeでんわセット割」がhomeでんわのプランに適用され、毎月528円の割引を受けることができます。

 さらに、「ファミリー割引」「ビジネス通話割引」の対象となるため、グループを組むとhomeでんわからでも通話が無料になります。

ワイヤレス固定電話 homeでんわ

ワイヤレス固定電話を契約するとお得になる人、向いている人は?

  • NTT東西の加入電話(アナログ)やINSネット64(ISDN)を契約している
  • インターネット回線(光回線)は引く予定がない
  • ホームルーターを使っている
  • ドコモ、au、ソフトバンク、いずれかのスマホのプランを契約している
  • 家族も(ワイヤレス固定電話と)同じ携帯電話会社を使っている
  • 個人事業主、フリーランスで固定電話の契約を考えている

 既に、ひかり回線を引いている方で、日頃からインターネットを使っている方であれば、わざわざワイヤレス固定電話を契約する必要はありませんが、「ずっと昔からNTTの電話を契約している」「インターネットを引くつもりはない」という方にとっては、ワイヤレス固定電話に切り替えると、固定電話の料金をぐっと抑えられるかもしれません。

著者プロフィール

ワイヤレス固定電話 homeでんわ

吉田裕紀

 長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなどさまざまな通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やワイモバイルショップにて11年間携帯電話の販売に従事。

 現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を生かし、「携帯電話料金プランについて分かりやすい記事を書き、分かりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。

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