Xiaomiと、ドイツの老舗カメラメーカーであるLeica Cameraは5月23日、モバイルイメージング領域で長期的なパートナーシップを結んだと発表した。両者で共同開発したスマートフォンを7月に発表することも明らかにした。
Xiaomi Group創業者で同社会長兼CEOのLei Jun氏は「今回の協業により、Xiaomiのイメージング戦略を強力に後押しすることになる。光学設計、両者の革新的な技術、製品哲学、イメージングの嗜好(しこう)が、かつてないほど深い衝突と融合につながっている」と述べている。
Leica Camera AGのCEO、Matthias Harsch氏は「初の共同開発によるイメージングフラグシップスマートフォンは、両者の先駆的な歩みを可視化する。このスマートフォンで卓越した画質、ライカの美学、自由な創造性を消費者に提供し、モバイルイメージングの新時代を切り開く」とコメントしている。
デジタルカメラ市場の縮小で、各カメラメーカーが苦戦を強いられる中、Leicaは2016年にHuaweiと協業。LeicaカメラといえばHuaweiのスマホ――とまで言われたが、2019年5月に米トランプ政権がHuaweiに対して、事実上の禁輸措置を発動したことから、日本のキャリアなどがこぞって販売を取りやめる事態となった。
パートナーを模索するLeicaであったが、2021年にはシャープと戦略的提携を結び、「AQUOS R6」のセンサー開発からレンズ設計、画質調整までを監修した。同じ年にLeicaブランドを冠した「Leitz Phone 1」をソフトバンクが発売した。そして2022年5月には両者が共同開発したカメラを搭載した「AQUOS R7」を発表した。
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