今日から始めるモバイル決済

ドコモに聞く「dポイントクラブ」改定の背景 なぜ契約年数を条件から撤廃したのか?(2/3 ページ)

» 2022年06月27日 08時00分 公開
[小山安博,ITmedia]

1つ星から2つ星アップへのハードルを低くした

 新会員プログラムではさらに、1つ星から2つ星へのランクアップに必要なポイント獲得数を100ポイントにしたというのも工夫した点のようだ。「最初のハードルをかなり低くして、ランクアップしやすくなるように作った」と南部氏。

dポイントクラブ 3カ月間で100ポイントを獲得していれば、2つ星に到達できる

 例えば「ギガホ」ユーザーであれば、3カ月の月額料金の支払いだけで2つ星になる。「今までポイントに興味がなかったという人でも、1.5倍のポイントになると使うモチベーションになるのでは」と南部氏は言う。ギガホをdカード GOLDで支払っている人なら、それだけで4つ星だ。

 ahamoユーザーであれば月額料金の支払いだけで、3カ月で60ポイントがたまる。あとは40ポイント分の買い物をすれば100ポイントはクリアできるため、100円1ポイントの店なら3カ月で4000円の支払い、200円1ポイントの店なら3カ月8000円の支払いで達成できるため、比較的達成は容易だ。

 加えて、dポイントカードを提示してd払いまたはdカードで支払いをすると、dポイントが二重取りできる仕組みになっており、この二重取り分はいずれもランクアップ対象となる。そのため、基本ポイントが200円で2ポイント、1000円の支払いなら10ポイントがランクアップ対象となる。100円1ポイントの店ならさらに倍になるので、よりランクアップしやすい。

 さらに、d払いにdカードを登録すると、dカードの1%還元が追加され、1.5%還元(200円3ポイント)になる。しかもd払いやdカードは100円ごとのポイント還元なので、200円1ポイント還元のdポイント加盟店で、dカードを登録したd払いで300円分の支払いをすると、dポイントとd払いは1ポイントずつ(0.5%還元)だが、dカード分が3ポイント(1%還元)になるため5ポイント獲得できる。1000円の支払いなら16ポイントだ。それが全てランクアップ対象となるため、ahamoユーザーなら3カ月3200円の支払いで2つ星にランクアップする。

 ドコモユーザーの場合は月額料金だけでランクアップしやすいが、回線がなくても、100ポイントの2つ星ならば3カ月2万円程度。コンビニエンスストアやドラッグストアなどの普段の用途に加え、飲み会で支払いをまとめる、といった使い方をすれば簡単に上がりそうだ。

 3つ星へのランクアップ条件は3カ月で600ポイントになり、少し難しくなる。3カ月4万円程度だが、南部氏は「ネイルサロン、美容室、マッサージなど、ある程度まとまった金額の店で、定期的に行くところを意識すれば上がるのではないか」と話す。

 「生活のシーンの中で、ポイントをためやすいヒントは色んな所にある」と南部氏。dポイントを使うほどにたまりやすさが実感できるという点をアピールして、ユーザーの利用促進を促す考えだ。

複数の決済手段の中からメインで使ってもらえるように

 こうして、使ってもらうことを重視する方針となったのは、複数の決済手段を併用する人が多いからだ。携帯回線は1つのキャリアにすれば、(普通は)他のキャリアを併用することは少ない。

 ところが決済手段の場合、クレジットカード、電子マネー、コード決済などがあり、それぞれ店舗に応じてサービスを使い分けることも多い。コンビニエンスストアのようにほとんどの決済に対応している店で、dポイントやd払いを使ってもらえるように、「たくさんの人に経験してもらえることを大事にしたい」と南部氏。

 「dポイントがたまる」手段は、d払い、dカード、iDでのdカード、dポイントカードの提示といくつかのパターンがあり、いずれかを定常的に使ってもらって、ドコモの決済サービスにユーザーをつなげていきたい考え。そのためにも、まずはハードルを下げてポイントアップをしてもらい、dポイントがたまりやすいと実感してもらうことを目指したという。

dポイントクラブ 街やネットでの買い物、ドコモの利用、dカード GOLDの特典などからdポイントをためられる

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月28日 更新
  1. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  2. 「iPhone Duo」は買いか見送りか――賛否 そんな中、登場した「iPad mini」は誰向け? (2026年10月27日)
  3. 新型「iPad mini」発表 有機EL搭載で防水にも対応、5.4mm/255gへと薄く軽くなって11万9800円から (2026年10月26日)
  4. 「Google Fitbit Edge」先行レビュー:画面付き、Google マップ対応の実力は? Fitbit Airとの1万円差を検証する (2026年10月27日)
  5. 「iPhone Duo」画面不具合の報告がSNSで話題 店頭デモ機の過酷な使用環境が起因か (2026年10月26日)
  6. iOS 27.2配信開始 Siri AIが日本語に対応 iPhone DuoはApple Pencilを利用可能に (2026年10月27日)
  7. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  8. 折りたたみ「iPhone Duo」対応ケース12選 ヒンジ保護、スタンド付き、耐衝撃性能など多彩なラインアップ (2026年10月26日)
  9. 「Galaxy Z Fold8」「iPhone Duo」を“メイン端末”として使う上での課題 縦型コンテンツの最適化をどう進める? (2026年10月26日)
  10. 個人情報の流出にユーザーはどう備える? 乗っ取りやクレカ不正利用を防ぐ「3段階」の対策ガイド (2026年10月12日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー