「Xperia PRO-I」ユーザーが「Xperia 1 IV」を買ったワケ 実機で違いを比較(1/2 ページ)

» 2022年06月28日 14時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 「Xperia PRO-I」を持つ筆者が「Xperia 1 IV」も購入した。スマートフォンの記事を書くという仕事柄、複数端末を所有することは当たり前だが、Xperia PRO-IとXperia 1 IVを同時に使うユーザーは、メディア関係者の中でさえほとんどいないのではないだろうか。それほどまでにXperia 1 IVに魅力を感じたからだ。

 2機種とも、ソニーのフラグシップスマートフォンだが、それぞれ違った特徴を持つ。そこでXperia PRO-Iユーザーから見た、Xperia 1 IVの魅力を実機で確かめてみたい。

 まずは両モデルの主な特徴を簡単におさらいしよう。

 Xperia PRO-Iは広角カメラ(24mm)に像面位相差AFを備えた1型のイメージセンサーを搭載。「Imaging」の頭文字「I」が製品名に入っており、カメラ機能に特化したモデルとなっている。特にF値が可変であることはXperia 1シリーズにはない特徴の1つだ。

 Xperia 1 IVはカメラ、ディスプレイ、オーディオなどでソニーの技術を結集させた、Xperia 1シリーズの第4世代目に相当するモデルだ。1シリーズではおなじみの21:9比率の有機ELディスプレイを搭載し、可変式の望遠カメラが光学式ズームに対応した。

Xperia 1 IV ソニー スマートフォン Xperia PRO-I(左)、Xperia 1 IV(右)
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン

Xperia 1 IVを触って感じた2つの魅力

 Xperia PRO-Iを持つ筆者が、Xperia 1 IVで最も魅力的に思えたのが、動画撮影機能だ。

 Xperia PRO-Iのビデオ動画撮影用アプリ「Videography Pro」で動画を撮影しながら、レンズを切り替えるにはいったん動画撮影を止めないといけない。切り替えるには動画を撮影する前か、いったん動画撮影を停止してから、「Menu」→「Lens」を押して、下記を選ばなければならない。

  • 超広角レンズ:16mm
  • 広角レンズ:24mm
  • 標準レンズ:50mm
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン Xperia PRO-IのVideography Proは3つのレンズを手動で切り替える仕様

 一方のXperia 1 IVのVideography Proでは16mmから365mmまで光学式ズームとデジタルズームをあわせて、動画を撮影しながらでも一気にズームできる。レンズが切り替わるたびに映像がカクつくのが分かるものの、始めは広角でワイドに撮って、状況に応じて被写体に寄っていく――という使い方ができるのは動画を撮影するユーザーにとって大きなアドバンテージとなる。

Xperia 1 IV ソニー スマートフォン
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン 「Menu」から「Lens」を押し、「Seamless zoom」を選べば、16mmから365mmまで一気にズームできる。レンズが切り替わる際にカクつくのが分かる

 Xperia 1 IVに関してもう1つ魅力に感じたのが、Videography Proから直接配信できることだ。

 配信手順は次の通り。アプリ内の設定メニューを開き、「Streaming mode」をONにした後、「Connect to」を「YouTube」に切り替える。「YouTube account」を押してYouTubeにログイン。「YouTube live event」をタップすると、「Videography ProがGoogleアカウントへのアクセスを求めている」と表示されるので、下にある「続行」をタップする。

Xperia 1 IV ソニー スマートフォン
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン 「rtmp://」で始まる英数字「RTMP URL」と、そのパスワードのような「ストリームキー」を手動で入力することも可能

 上記設定が済んだら「ライブイベントの新規作成」から、タイトル、概要欄の説明、配信日時などを設定し、ストリーム開始ボタンを押せばそのまま配信を開始できる。

Xperia 1 IV ソニー スマートフォン
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン ライブ配信を行う際は録画ボタンが緑色に切り替わる

 実際にXperia 1 IVでライブ配信をしたところ、端末内の温度が上昇すると、強制的に終了してしまった。長時間、手で握っていると、熱がこもってしまうのか、すぐに温度が上昇してしまった。これから蒸し暑くなる夏場は特に気になりそうだ。

Xperia PRO-IとXperia 1 IV、どんな用途で使い分けるか

 続いて、どんな用途にXperia PRO-IとXperia 1 IVが向くのか、整理してみたい。

 冒頭でも述べたように、Xperia PRO-Iは広角カメラに1型のイメージセンサー、絞り機構を搭載していることが大きな特徴だ。また、レンズを切り替えなければF値を変えられないXperia 1 IVと違い、Xperia PRO-IはF2.0とF4.0からF値を手動選択できるのがいい。

Xperia 1 IV ソニー スマートフォン F値はF2.0とF4.0から選べる

 静止画をXperia PRO-IとXperia 1 IVで撮影してみると、コンピュテーショナルフォトグラフィー的な絵作りではなく、コンパクトデジタルカメラに近い爽やかな仕上がりとなる。ホワイトバランス(オート)はXperia PRO-Iの方がXperia 1 IVよりも暖色だが、ボケ感はとても自然で、1型のイメージセンサーの恩恵が受けられると考える。

 Xperia 1 IVはレンズを切り替えずにズームができたり、Videography Proからライブ配信を行ったりできるのが良さであると感じた。一方、個人的には遠くのものを日常的に撮らないため、Xperia PRO-Iにはない望遠レンズがXperia 1 IVに備わっていることに関して、魅力をあまり感じなかった。

Xperia 1 IV ソニー スマートフォン どちらも16mmで撮影
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン どちらも24mmで撮影
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン どちらも50mmで撮影
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン どちらも150mmで撮影
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン Xperia 1 IVの365mm(デジタルズーム)で撮影すると、粗さは際だってしまうが、それでも建物をはっきりと確認できる
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン 犬を撮影してみると、Xperia PRO-Iの方が自然なボケ感を表現できている
Xperia 1 IV ソニー スマートフォン 24mmで食べ物(イカ飯)を撮影してみたところ、Xperia PRO-Iの方がXperia 1 IVよりもディテールがはっきりする

 ここまでお伝えしたことをまとめると、もちろん意見は分かれるだろうが、Xperia PRO-Iは静止画用途、Xperia 1 IVは動画用途として使いたくなった(ぜいたくすぎると言われたら仕方ないが……)。

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