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» 2021年11月11日 17時00分 公開

「Xperia PRO-I」のカメラを試す 1型センサーの実力は? AQUOS R6やiPhone 13 Proとの比較も(1/3 ページ)

「Xperia PRO-I」が搭載する1型センサーは、ソニーのコンパクトデジカメと似た撮り心地だ。側面には物理シャッターボタンがあるし、独自アプリの「Photography Pro」を使えば「スマホっぽい写り」も「カメラっぽい写り」も思いのままだ。広角カメラをじっくり撮り比べた。

[荻窪圭,ITmedia]
Xperia PRO-I 横位置で持ち、側面のシャッターキーを押すというデザインの「Xperia PRO-I」。大きなレンズが1型センサー搭載広角カメラだ

 ソニーから登場する1型センサー搭載のハイエンドスマホ「Xperia PRO-I」(プロワンではなくプロアイ」)。今回、そのXperia PRO-Iをいち早く使う機会を得たのだが、まだ製品前のいくつか使用制限があるバージョンだったので、全機能のチェックは断念。その分、筆者もみなも一番知りたい「1型センサーを搭載した広角カメラ」に集中して試してみた。

 せっかくなので、同じ1型センサー仲間の「AQUOS R6」とメジャーどころから「iPhone 13 Pro」も引っ張り出してみた。

1型センサーと1インチセンサー

Xperia PRO-I 同じサイズのイメージセンサーを持つAQUOS R6(向かって左)と、Xperia PRO-I(向かって右)。レンズはAQUOS R6のライカ vs Xperia PRO-Iのツァイスだ

 最初にややこしい話を整理しておきたい。

 まずはセンサーサイズ。ソニーのXperia PRO-Iのスペック表を見ると、センサーサイズは「1型」。シャープのAQUOS R6のスペック表を見るとセンサーサイズが「1インチ」。型とインチは同じか、というと、まったく同じだ。

 もうずいぶん前、デジタルカメラ登場当初はセンサーサイズを「インチ表記」していた。だが、1999年頃から業界として「インチ表記」をやめ、「型」に統一したのだ。

 大きな理由はインチは寸法の単位であること。日本では寸法の単位としてインチは使わない。さらにもっと大きな理由は、1インチは25.4mmなのであるが、イメージセンサーでいう「1インチ」は25.4mmよりずっと小さいのだ。

 まあめんどくさいことなのだけど、イメージセンサー以前の時代、テレビカメラが使われた撮像管の直径に由来するのだ。直径1インチの撮像管があった場合、実際に撮像に使えるエリアはそれよりずっと少なくて、その時の比率をずっとひきずっているのである。

 だから、1インチのセンサーでも実際の撮像エリアは対角線で15.8mmしかなく、1インチよりはるかに小さい。で、実情から離れているからカメラの世界では「1インチ」ではなく「1型」と呼びましょうってことになったのである。

 スマートフォンの世界ではセンサーサイズを表すのに「インチ」を使うメーカーが多いけれども、ソニーはカメラメーカーでもあるので「1インチ」ではなく「1型」と称しているのだ。

Xperia PRO-IとAQUOS R6の違いは?

 続いてセンサーサイズと画素数の話。

 Xperia PRO-IとAQUOS R6のイメージセンサーはどちらも1型で、たぶん総画素数は同じ約2100万画素。アスペクト比は3:2。ではそれぞれの違いを見てみたい。

 Xperia PRO-Iのレンズは35mm判換算で24mm相当。実焦点距離は6.64mm。F値はF2.0と4.0の切換式で、画素数は約1220万画素。

 AQUOS R6のレンズは35mm判換算で19mm相当。実焦点距離は6.85mm。F値はF1.9。画素数は約2010万画素。

 Xperia PRO-Iは約2100万画素のうち、中央部の約1220万画素相当部分だけを24mm相当のレンズで使っている。F値はF2.0と4.0の切換式だ。

Xperia PRO-IXperia PRO-I F2.0(画像=左)とF4.0(画像=右)。レンズ部分の穴の大きさが違うのが分かる。小さい方がF4.0だ

 AQUOS R6は約2100万画素のうち、約2010万画素を19mm相当のレンズで使っている。だからAQUOS R6の方が1型センサー全体を使っているのに対し、Xperia PRO-Iは中央部(約60%)しか使っていないと言われる。それはその通り。

Xperia PRO-I Xperia PRO-IとAQUOS R6のメインカメラのスペックをちょいと表にしてみた

 でも考えてみたらAQUOS R6もちょっとアレなのである。AQUOS R6を起動したときの「1x」は「24mm相当」。カメラとしては19mm相当の超広角なのだけど、1x時はその「24mm相当分」のエリアだけを切り出し、2010万画素サイズに拡張して(つまりちょっとデジタルズームをかけて)使っている。

 そこで両者の実焦点距離を見ると、Xperia PRO-Iが6.64mm、AQUOS R6は6.85mmなので、それほど大きな違いはなく、Xperi PRO-Iの24mm相当とAQUOS R6の24mm相当の差はそれほどないと思っていい。

 1型センサーをどう使うか、で両者の違いが出ているのだ。

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