タフネス系のスマートフォンは専業メーカーが数社ありますが、大手メーカーもいくつか製品を出しています。モトローラも過去にはB2B向けのタフモデルを出したことがありますが、「Defy(2021)」は、コンシューマー向けに2020年ころに展開していたタフボディーモデル「Defy」を2021年に復活させた製品です。
正面から見ると左下側のみが直角なデザインで、左右は非対称になっています。ディスプレイは6.5型(720×1600ピクセル)、プロセッサにSnapdragon 662を採用するミドルレンジモデルです。タフモデルらしくディスプレイはGorilla Glass Victusを採用し、かなり強固なモデルになっています。
本体の作りはしっかりしており、背面はスリットを入れて滑り止めとしています。しかしデザインはやぼったくなくスタイリッシュではないでしょうか。ケースに入れて使うモデルではなく、このままラフに扱うのが似合うでしょう。IP68の防水・防塵(じん)、MIL-STD-810Hに対応し、1.8メートルの高さから落下させても破損しないとのこと。
左下角の部分はストラップホールになっており、首や手首から落さないようにしっかりと保持できます。DUST-WATER-DROP PROOFの文字の彫り込みもいい感じです。ショップ展示品で多少細かい傷がついていますが、これくらいは気にせず使うのがいいのです。
本体サイズは78.2(幅)×169.8(高さ)×10.9(奥行き)mm、232g。タフモデルの割にはそれほど重くはなく、厚みも極力抑えています。
カメラは4800万画素+200万画素マクロ+200万画素深度測定とベーシック。ラフに扱えるのでアウトドアや現場用ではなく、日常的に使うのも悪くないかもしれません。
発売は2021年9月で、価格は329ユーロ(約4万6000円)ですが、2022年6月にドイツの家電量販店を訪れたところ、250ユーロ(約3万5000円)でした。4Gスマートフォンのミドルレンジとして悪くない価格です。
本体上部には3.5mmヘッドフォン端子もあります。ニッチなモデルのように見えますが、デザインもいいことから一般ユーザーにも受けそう。日本で出せば2台目需要などとして人気が出るかもしれません。他のメーカーも含め、この手のタフモデルをぜひラインアップに入れてほしいものです。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.