日本でもお手頃価格のスマートフォンを次々と投入するモトローラ、米国ではスタイラスペンを内蔵した「Stylus」シリーズも展開しています。その最上位モデルが「moto G Stylus 5G」。名前の通り5Gに対応しています。
スタイラスペンは本体の右下に内蔵できます。Apple製「Apple Pencil」のような充電式ではなく、またサムスン電子の「Galaxy Note」シリーズなどが採用するワコム方式でもなく、オーソドックスなペンなので高度な書き込みには対応しません。それでもメモをすぐに取りたいときなど、ペンを抜いて即座にメモ書きできるのは便利なものです。
ペンに機能はありませんが、ペンを抜いたときの位置情報が記録されるとのこと。万が一ペンを紛失したときに、どのあたりでなくしたかを確認できるということです。米国での購入者レビューを見ると、ペン入力を求めている人の声が多く、以前はLGもペン対応スマートフォンを出していました。「iPad mini」+Apple PencilやGalaxyのペン対応モデルは価格が高く、手軽に使えるペン対応スマートフォンは米国で一定の需要があるようです。
カメラは4800万画素と800万画素超広角、500万画素マクロ、200万画素深度測定。5Gにも対応し399.99ドル(約4万6000円)ですから価格も悪くありませんね。ただ、背面の光沢仕上げは指紋の跡が目立つので、このあたりは次のモデルでは改善してほしいところ。低価格モデルは高級感を出そうと光沢仕上げにする傾向がありましたが、2022年の今はマット仕上げのほうが主流です。
では実際にスタイラスペンを使ってみます。moto G Stylus 5Gにはメモアプリ「Moto Note」がプリインストールされており、手軽にメモを書くことができます。スタイラスペンは筆圧感知はなく、ペンタッチを変えたいときはペンの種類を変更して行います。またパームリジェクション機能もないので、ディスプレイ上に手のひらを当てるとその部分が反応して線などが書き込まれてしまいます。スタイラスペンでちょっとしたメモを書く、というライトな使い方に向いています。
撮影した写真に手書きでメモをつけてSNSにアップする、なんて使い方もOK。カメラの性能がいいので写真のシェアもこれならより楽しめます。
ところでモトローラのスマートフォンはAndroid OSの標準アプリ以外はほとんど余計なものが入っておらず、OSもAndroidそのままなので素直に使えるのがいいですね。本体の動作ですがSNSアプリを使う分には特に不満を感じることもありませんでした。
日本人はペン入力よりフリック入力を好む傾向にあるようにも思いますが、2020年にスタイラスペン付きの「moto g PRO」を日本で投入しています。モトローラ製品のラインアップを増やすためにも、ぜひmoto G Stylus 5Gも投入してほしいものです。
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