先日、ある新品端末を東京都内の某ドコモショップで購入したところ、SIM/microSDスロットに浮きがあるのを確認した。いわばスマホの“外れ個体”を入手してしまったのだ……。
その端末のSIM/microSDスロットは、細長いピンを穴に差し込まなくても、ミゾに指先(爪)をかけて、本体から取り出せるような構造となっている。
なぜ、購入した端末のSIM/microSDスロットが、しっかりと閉まらないのかは不明だ。メーカーへ問い合わせたところ、「浮き量は規格内である」との回答だった。
販売元のNTTドコモ広報への問い合わせたが、「SIM/microSDスロットに若干浮きがある事象は確認されていない」という。
そこで、今回のようなケースに該当する場合、どうすればいいのか、NTTドコモ広報の回答も交えつつ考えてみたい。
―― 今回のようなケースへは、どう対処すればよろしいでしょうか。
NTTドコモ広報 保証期間内(購入後1年間)は当社が定める修理規定に基づき無料で修理を行います。
なお、次の場合は保証期間内であっても、無料修理の対象外となります。
―― ケータイ補償未加入の場合、どうすればいいでしょうか。
NTTドコモ広報 未加入の場合も修理を行います。
また、保証期間内の故障(無料修理対象外のケースを除く)については、ケータイ補償サービスへの加入・未加入に関わらず、お客様からご負担金はいただいておりません。
まとめると、今回のようにSIM/microSDスロットがしっかりと閉まらない場合や、端末に初期不良が見つかった場合、箇条書きの5点(上記)に該当しなければ、保証期間内に無料で修理してもらえる、ということになる。
ポイントはケータイ補償サービス(月額363円〜1100円)に加入していない場合でも、保証期間内の故障なら“負担金なし”で修理できることだ。例えば、ケータイ補償サービスを新端末ではなく、それまで使っていた古い端末に残しておく、という場合でも負担金は発生しない。
ちなみに、筆者が訪れた店舗では、「8日以内キャンセル」を提案されたが、これは誤った案内であることが分かった。
そもそも8日以内キャンセルとは、新規契約・契約変更などの場合に「ドコモに届け出た住所において電波状況が不安定で、改善策に満足できない場合」「申し込んだ内容と説明された内容に相違がある場合」に契約のキャンセルが可能となる制度である。
そのため、今回のようなケースには該当しない。
最終的に店舗から案内されたのは、新品(同じ型番、色)との交換であった。ただし、店舗に在庫があれば、この交換対応となるが、なければ先に述べたような修理扱いになるという。
新品で買った端末のSIM/microSDスロットがしっかりと閉まらないというのは残念だが、早めに店舗へ申告してよかった。というのも発売から日数が経過し、店舗に在庫がなくなると、必然的に店舗在庫との交換はできない。
とはいえ早期発見に至らないケースもあるだろう。そんなときにこの記事が役立つことを願いたい。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.