モトローラの新折りたたみスマホ「razr 2022」は何が変わった? 過去2機種と比較山根康宏の海外モバイル探訪記

» 2022年09月06日 10時00分 公開
[山根康宏ITmedia]

 モトローラから約2年ぶりとなる折りたたみスマートフォンの新製品「razr 2022」が海外で発売されています。razrは往年の名機であるフィーチャーフォン「RAZR」を現代によみがえらせたモデルで、縦に折りたたむ構造が特徴のモデルです。

razr 2022 モトローラの「razr 2022」

 縦折り式のスマートフォンは、本体をたたむと手のひらにすっぽりと収まる大きさになり、手軽に持ち運ぶことができます。また外側にあるカバーディスプレイを使っていくつかのアプリを動かすことも可能で、閉じたままでも電話に出ることもできます。カバーディスプレイはメインカメラのプレビューウィンドウにもなるので閉じたままの自撮りもできるのです。

razr 2022 閉じたままでもある程度使えるのが縦折りスマホの特徴

 縦折り式のスマートフォンはサムスン電子が毎年新モデルを投入している他、Huaweiも「P50 Pocket」を一部の国で販売中、またTCLが試作モデルを出すなど少しずつ製品の種類が増えています。では2022年モデルとなるrazr 2022はどのように進化したのでしょうか? これまでモトローラが発売してきたモデル「razr」(初代)、「razr 5G」(2代目)と外観を比較してみました。

これまでの「razr」と「2022」はどう違う?

 3モデルとも同じ折りたたみ構造ですが、razrとrazr 5Gは閉じたときに本体の下部の出っ張った部分に上ブタ部分が収まるデザインです。これはフィーチャーフォン時代のRAZRのデザインをそのまま引き継いだものです。しかしrazr 2022ではこの「顎」の部分をなくし、上下をそのまま閉じる形状になりました。

razr 2022 左上「razr」、右上「razr 5G」、下「razr 2022」。「顎」の有無に違いがある

 背面はrazrが滑り止め加工の表面仕上げ、razr 5Gは光沢感のある高級なイメージにしています。一方、razr 2022はマット仕上げで表面をガラスとして「落ち着き」「高級感」を共存させています。

razr 2022 左上「razr」、右上「razr 5G」、下「razr 2022」。仕上げはそれぞれ異なる

 本体のサイズも微妙に異なっています。閉じたときのサイズは過去モデルよりも横幅が広く、縦が短くなっています。razr 2022のたたんだときのサイズは公式なものが公開されていないのですが、本体の横幅を比較すると以下のようにだいぶ幅が増えています。

  • razr:72 mm
  • razr 5G:72.6 mm
  • razr 2022:79.8 mm
razr 2022 手前から「razr」「razr 5G」「razr 2022」を並べる。razr 2022のサイズの違いに注目

 また側面から見ると大きさの違いだけではなくヒンジ部分の構造も異なっていることが分かります。3機種3様で形状が異なるのは、それぞれ改良が加えられたからでしょう。

razr 2022 左「razr」、中「razr 5G」、右「razr 2022」。ヒンジ形状が異なる

 本体を開いてみると最新のrazr 2022だけ顎がない分、本体に無駄なスペースがないことが分かります。しかし顎のある方が特徴的なデザインにも見えますね。この辺りは好みの差も出てきそうです。

razr 2022 こちらは手前が最新の「razr 2022」、中「razr 5G」、奥「razr」
razr 2022 反対側からも見る。手前「razr」、中「razr 5G」、奥「razr 2022」

 ヒンジ部分を途中まで開いた状態も比較してみます。なお、3モデルともヒンジは途中で止めることはできず、本体を開く、または本体を閉じる、どちらかの形状で使います。この写真を撮ったときのように90度くらいの角度で立てることはできますが、ディスプレイは固定されないので、このままの状態で使うのはちょっと不安定です。

razr 2022 手前「razr」、中「razr 5G」、奥「razr 2022」
razr 2022 左「razr」、中「razr 5G」、右「razr 2022」

 それでは本体を開いて比べてみましょう。初代モデルと2代目モデルは顎がある上にインカメラ部分にはノッチがありました。最新モデルはカメラがパンチホールになったこともあり、表示エリアは大きく広がっています。開いたときのサイズは以下の通りです。

  • razr:72(幅)×172(高さ)×6.9(厚み)mm
  • razr 5G:72.6(幅)×169.2(高さ)×7.9(厚み)mm
  • razr 2022:79.8(幅)×167(高さ)×7.6(厚み)mm
razr 2022 左「razr」、中「razr 5G」、右「razr 2022」

丈夫になったディスプレイ面

 さて、razrシリーズでちょっと気になるのがディスプレイ面の強度です。razrシリーズは折りたたんだときに、ヒンジ部分のディスプレイの伸びる遊びの部分をヒンジ内に収納する構造としているため、ディスプレイ表面が一般的なスマートフォンより軟質な素材になっています。初代モデルではヒンジ部分を中心にディスプレイが浮いた状態のため、斜めから見るとしわが目立つこともありました。2世代目モデルではかなり改良が進んでいます。そして最新モデルではディスプレイの表面はだいぶ硬くなり、しわも目立ちにくくなりました。

razr 2022 手前が最新の「razr 2022」、中「razr 5G」、奥「razr」。ディスプレイのしわは少なくなった

 日本では2世代目のrazr 5Gが販売されましたが、価格はだいぶ高めでした(SIMフリーで税込み17万9800円)。縦折り式のスマートフォンは使いたいときだけ大画面を利用でき、普段はバッグや胸ポケットにもなる小型サイズになるのが大きな魅力です。日本の市場にマッチした製品でもあるだけに、razr 2022もぜひ日本で発売してほしいものです。

razr 2022 日本登場を期待したい

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