ついに始まった「Wi-Fi 6E」 既存の対応機器で有効化するのは難しい? 総務省に確認して分かったこと(1/2 ページ)

» 2022年09月16日 21時00分 公開
[井上翔ITmedia]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 既報の通り、日本国内でも9月2日から6GHz帯の無線LANを利用できるようになった。同日以降に認証を取得した6GHz帯に対応する無線LAN機器では、同帯域で“合法的に”通信を行える。

 一方で、同日以前に認証を取得した無線LAN機器は、ハードウェア的に対応していても、国内において6GHz帯で通信できないようになっている。果たして、既存の6GHz帯対応機器で6GHz帯を利用できるようになるのだろうか……?

【更新:9月18日11時45分】「ThinkPad X13 Gen 3(Intelモデル)」を参考に、必要となる手続きについて解説する記述を追記しました(写真の差し替えと追加も合わせて実施しています)

買ったやつ 筆者が最近購入した「ThinkPad X13 Gen 3(Intelモデル)」。Wi-Fi 6E対応を当て込んで購入したのだが……

9月2日以前の「Wi-Fi 6Eデバイス」は国内利用できない対策を実施

 9月2日から無線LANで利用できるようになったのは、6GHz帯のうち5925〜6425MHz(500MHz幅)である。国内でこの帯域の無線LAN(Wi-Fi 6E)を利用するには、同日以降に電波法に基づく認証(※1)を取得する必要がある。

 当然のことではあるが、無線LAN機器が9月1日以前に認証を取得した場合、そこに6GHz帯の通信に関する認証は含まれていない。そのため、ハードウェア的には6GHz帯で通信できる機能を備えているとしても、何らかの方法(※2)で国内では6GHz帯の通信を抑止する措置が講じられている。

 Wi-Fi 6Eに対応しているはずのデバイスで6GHz帯の電波を検出できない事例は、以前の記事でも紹介している。

(※1)「技術基準適合証明」「工事設計認証」「技術基準適合自己確認」のいずれか。これらと電気通信事業法に基づく「技術基準適合認定」「設計認証」「技術基準適合自己確認」を総合して、一般的には「技適など」と呼ばれることが多い
(※2)スマートフォンでは、モバイル通信の基地局情報とGPS情報を使って判定している事例がある

検出できない 先に紹介したThinkPad X13 Gen 3(Intelモデル)は、ハードウェア的にはWi-Fi 6Eに対応しているにも関わらず、画像のように日本国内では6GHz帯のアクセスポイントを検出できない(AirPort-Aは5GHz帯、AirPort-Gは2.4GHz帯のアクセスポイント)
認証番号 バッファローのWi-Fi 6Eルーター「WNR-5400XE6」の「技適など」の表記。電波法に基づく認証は「R」の記号が付く数字、電気通信事業法に基づく認証は「T」の記号が付く英数字で表される。なお、電波法に基づく認証は総務省のWebサイトで内容を検索できるようになっているが、データベースへの反映に時間を要することもあるので注意したい(発売から1年近くたって検索できるようになった事例もある)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年04月30日 更新
  1. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」どちらが買いか? 2機種を使い込んで分かった“スペック表にない違い” (2026年04月29日)
  2. 「PayPayカード ゴールド」の特典変更は改悪? 損益分岐点を計算、年間100万〜220万円利用ならお得に (2026年04月28日)
  3. 相互交換が始まった「PayPayポイント」と「Vポイント」のお得な活用法 6月の“ルール変更”にも要注意 (2026年04月28日)
  4. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  5. ダイソーで550円の「スマートフォン ワンハンドシャッター」はカメラ撮影に役立つ? 「ボタンを押すだけ」がポイント (2026年04月29日)
  6. 携帯電話のホッピング問題、「6カ月以内の継続利用を認める」方向で決着か 2026年夏に結論 (2026年04月23日)
  7. 「Fitbit Inspire 3」が10%オフ 最適な睡眠をサポートするスマートアラーム搭載 (2026年04月29日)
  8. 修理費で13万円超えも 折りたたみスマホに「端末保険」が事実上必須といえる理由 (2026年04月27日)
  9. 血圧を測定できるスマートウォッチ「HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計」 17%オフで約5万円に (2026年04月27日)
  10. 「iPhone 17e」と「iPhone 17」は何が違う? 3万円の価格差をスペックから検証する (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年