ahamoで実現したApple Watch単独通信、povoやLINEMOで実現しないワケ(2/2 ページ)

» 2022年10月20日 11時00分 公開
[金子麟太郎ITmedia]
前のページへ 1|2       

MVNOがApple Watchの単独通信を利用できない理由は?

 ではMVNOはどうなのか? よく一般的な推測の1つとして、取り上げられるのが「AppleとApple Watchを取り扱う事業者の関係性」だ。

 この点について、Apple Japanは「AppleとMNOの関係というよりは、MVNO経由でApple Watchがどれぐらい売れるのか、そこに投入するためのリソースにどれぐらいコストがかかるのか、というビジネス上の判断にならざるを得ないのではないか」としている。

 それに加え、動作保証ができない点も、MVNOでなかなかApple Watch単独通信が実現しない理由の1つといえる。

 過去の記事で、IIJmioなどのサービスを運営するインターネットイニシアティブ(IIJ)の広報部 副部長 兼 MVNO事業部 事業統括部シニアエンジニアの堂前清隆氏はこう述べている。

 Apple以外のSIMロックフリースマートフォンについては、開発元のメーカーや国内代理店が窓口となって情報交換が行われます。IIJでも動作確認用の端末を借用し、動作確認を行い、何か問題があればメーカーにフィードバックをしています。そのやりとりの中で回避方法の検討や、ファームウェアの修正などを行う場合もあります。

 ところが、Apple製品についてはMVNOがコンタクトできる窓口がなく、動作確認のために端末を借用することもできませんし、仮に問題が見つかったとしてもそれをフィードバックすることもできません。動作確認のための端末入手は、皆さんと同じように予約解禁日にスタッフが端末にはり付いて予約を行い、発売当日朝にApple Storeに並んで端末を受け取っています。

 つまり、技術的なハードルだけでなく、コストの問題、それにApple Watchの情報がない――という大きく3点が乗り越えるべきハードルだといえる。もっとも「Apple Watchについての詳細な情報がない以上、この件についても明確に回答できない」(堂前氏)ゆえに、MVNOでApple Watchの単独通信が実現しない理由は、いまだ謎に包まれたままなのだ。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年09月23日 更新
  1. キャリアショップや家電量販店よりも厳しい現実――街中の「併売店」の“今”を探る (2026年09月21日)
  2. 富裕層向けカードの潮流が変化 アメックス、三井住友、ダイナース、ラグジュアリーカードが狙う“特別な体験価値”とは? (2026年09月22日)
  3. 月40GBになった「ahamo」はどれだけお得? 他社中容量プランと比較、「大盛り」に意外な落とし穴も (2026年09月21日)
  4. 「iPhone 18 Pro」で“Face ID認証できない”問題、Appleが対処法を案内 やはり「画面フィルム」に言及 (2026年09月21日)
  5. 「ウエルシア」でお得に買い物する方法 アプリ設定だけで「Vポイント」「WAON POINT」の二重取り【2026年9月版】 (2026年09月22日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. BeRealの次は韓国発のVlogアプリ「setlog」がブームに? Z世代の7割超が使う理由と「タイムリミットに追われない」クローズドな魅力 (2026年09月22日)
  8. 「マイナポータルアプリ」が「マイナアプリ」へ刷新されて何が変わった? メリットや利用方法を解説 (2026年09月20日)
  9. 出そろった「iPhone 18 Pro」の価格を4キャリアで比較 ソフトバンクが衝撃の安さ、楽天モバイルが異例の施策 (2026年09月13日)
  10. 「全プラン2000円未満」で攻めるHISモバイル 30GB最安級値下げと「年4GB海外無料eSIM」の狙い (2026年09月22日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー