Uber EatsでスマホやSIMを最短30分で配送 楽天モバイル11店舗で実験

» 2022年11月08日 13時43分 公開
[金子麟太郎ITmedia]

 これまで飲食店の人気メニューを宅配してくれるサービスとして知られてきた「Uber Eats」。その運営会社であるUber Japanと楽天モバイルがタッグを組む。

楽天モバイル スマホ即日配達 実験 Uber Uber Eatsのイメージ。商品を自転車で配達する様子

 両者は11月8日、Uber Eatsの配送網を利用し、楽天モバイルの携帯電話やSIMカードなどを即日配達する実験を、東京都世田谷区と神奈川県川崎市の11店舗で始めた。サービス名は「楽天モバイルお急ぎ便」、電話番号の新規申し込みと製品購入の手続きが完了次第、SIMカードやスマートフォン、Wi-Fiルーターなどを指定場所へ最短30分で届ける。

 なお、即日配達となるのは午前10時から午後6時までに申請した場合のみ。MNP(他社からの乗り換え)、楽天モバイル(ドコモ回線/au回線)からのプラン変更(移行)、未成年者による契約は対象外となる。

 支払いは一括払いで、配送料は1100円となっている。

 この取り組みはUber Japanが国内で10月25日に開始した「Uber Direct(ウーバー ダイレクト)」を活用するもの。Webサイトなどで商品を販売する企業がUber Eatsの配達ネットワークを活用し、指定場所へ商品を届けるサービスだ。

 Uber Directを利用するパートナー企業はUber Eatsのマーケットプレイスに加盟していなくても、全国13万人(※1)以上の配達パートナーが参加するUber Eatsのデリバリープラットフォームにアクセスできる。日本国内の飲食業界以外で初のパートナー企業として名乗りをあげたのが楽天モバイルだ。

(※1)2022年9月時点のアクティブな配達パートナー数(直近1年以内に1回以上配達をした配達パートナー)

 楽天モバイルは11月8日公開のインタビュー記事で、サービスの利用者と配達パートナーが直接やり取りをせずに済む点も明らかにしている。

 申し込み完了後、在庫や配達パートナーの稼働状況をもとに、店舗と配達パートナーが決まり、Uber Eatsの配達パートナーが、ユーザーの自宅付近の楽天モバイルショップから商品を受け取り、自宅住所まで届ける。なお、配達パートナーとは楽天モバイル お急ぎ便の専用オペレーターが連携するため、ユーザーが配達パートナーとのやりとりをすることなく、商品を受け取れる。

楽天モバイル スマホ即日配達 実験 Uber 楽天モバイルが公開したインタビュー記事

 今回の取り組みについて、楽天モバイルは「自宅でビデオ通話を利用し、申し込みをする人が、そのまま即日配達を選択できるようになれば、顧客満足度のさらなる向上につながる」と考える。

 Uber Japanは今後もパートナー企業様のビジネス拡大を支援するデリバリーサービスを継続的に拡大したい考え。

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