近年、価格が2〜3万円台に抑えられたエントリーモデルのスマートフォンも登場してきていますが、iPhone 14シリーズやAndroidのハイエンドモデルスマートフォン価格は20万円を超えるものも販売されています。このようにスマートフォンの価格が高くなっていることもあり、スマートフォンの買い替えサイクルは長期化の傾向にあります。
買い替えが簡単にできなくなった今、長期利用におけるスマートフォンの故障リスクに備えて補償サービスに関心を持っている方も多いのではないでしょうか? この記事では、NTTドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルで扱われているスマートフォン向けの補償サービス(有料)についてまとめています。記事内の表記は税込みです。
まず、キャリアの補償サービスについて一般的にいえることや注意点などについて解説します。
携帯電話には1年間のメーカー保証が付いていますが、メーカー保証で無償修理を受けるためには、落下などの取り扱い不良がない「自然故障」が条件となります。その際に注意が必要です。例えば、本体の外観に問題がなくても、内部基板などが外からの衝撃によって損傷していたら、基板交換修理が必要になるケースもあります。この場合は自然故障に当てはまらないので、たとえ購入から1年以内でも修理費用がかかってしまいます。
Appleが提供している「AppleCare+ for iPhone」にもいえることですが、キャリアの補償サービスは、オプション料金を支払っていれば、どんな修理内容でも修理費用はかからないというわけではありません。あくまで修理費用を「補う」だけなので、補いきれない部分に関しては修理費用がかかります。まとめると以下の通りです。
仮に補償サービスに加入していなかった場合、スマートフォンの修理費用はどれくらいになるのでしょうか? iPhoneをApple正規サービスプロバイダーで修理を出したとします。iPhone 14の場合だと、画面のひび割れ(前面のみ)の修理で4万2800円、背面ガラスの修理で2万5900円かかります。画面・背面以外の修理だと、8万3800円にまで費用は上がります(2022年12月時点)。
AppleCare+ for iPhone(iPhone14の場合は月額1180円)に加入していると、画面のひび割れ(前面のみ)の修理費は3700円、それ以外の修理でも1万2900円で済みます。
機種や損傷具合にもよりますが、有料の補償サービスに加入していない状態でiPhone 14を修理に出す場合は数万円、あるいは10万円を超える出費は覚悟しておいた方がよさそうです。
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