ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの補償サービスを完全解説 どんな人が加入すべき?(5/5 ページ)

» 2022年12月07日 10時00分 公開
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楽天モバイル:Android用の「スマホ交換保証プラス」

 楽天モバイルの「スマホ交換保証プラス」では、Android、モバイルWi-Fiルーターに対する補償で月額715円、故障・水没・盗難・紛失に対して一律6600円で同一機種または楽天モバイルが指定する機種に交換することができます。交換できる回数は1年に3回まで(盗難・紛失だと1年に2回まで)。なお、補償内容は交換のみで、修理には対応していません。別途3300円支払うことで東京23区内であれば、4時間で配送される「4時間スピード配送」もあります。

  • 対象機種:Android、モバイルWi-Fiルーター
  • 月額料金:715円
  • 申し込み期限:端末購入時のみ
  • 有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効
  • 補償内容:電話機交換
  • 交換時の利用者負担金:6600円
  • 紛失時の対応:交換対応(リフレッシュ品)
  • 回線契約:不要
  • 持込機種:不可
  • 回線解約後の補償:継続可能
  • その他:4時間スピード配送(3300円)

 スマホ交換保証プラスの補償は「交換」のみで、他キャリアのように「修理」を選べない点は注意が必要です。

楽天モバイル:iPhone用の「故障紛失保証 with AppleCare Services」

  • 対象機種:iPhone
  • 月額料金:800円/1120円/1450円/1460円
  • 申し込み期限:端末購入時のみ
  • 有効期限:月額料金を支払い続ける限り有効
  • 補償内容:修理費補償または電話機交換
  • 修理時の利用者負担金:画面または背面ガラスの損傷の場合3700円、それ以外の損傷は1万2900円
  • 交換時の利用者負担金:1万2900円
  • 紛失時の対応:交換対応(新品同等品)
  • 回線契約:不要
  • 持込機種:不可
  • 回線解約後の補償:継続可能
  • その他:バッテリー交換無償(バッテリー容量が80%未満時)

 楽天モバイルのiPhone専用の補償サービスは、故障紛失保証 with AppleCare Servicesです。月額料金は800円、1120円、1450円、1460円の4種類。画面修理または背面修理の負担額が3700円(背面修理はiPhone 12シリーズ以降)、それ以外の修理だと負担額が1万2900円となり、この修理補償には回数制限はありません

キャリア端末補償 故障紛失保証 with AppleCare ServicesでのiPhoneごとの料金

 修理ではなく、電話機交換も選べて1万2900円で利用できます。盗難・紛失保証でも、手続きをすれば1年に2回まで1万2900円で新品同等品が手元に届きます。故障紛失保証 with AppleCare Servicesも回線を解約する場合、サポートを継続させるか、解約するかを選べます。

 他にも、今使っているスマートフォンに対して「持ち込みスマホあんしん保証」という補償サービスを付けることができます。月額料金は機種によって715円、979円、1309円に分かれており、6600円か1万2100円で新品同等のもの、または楽天モバイルが指定したスマートフォンと1年で2回まで交換できます。

補償サービスに入るべきか?

 以上、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天モバイルの補償サービスについてまとめました。料金が高くなってきた補償サービスですが、果たして加入した方がいいのでしょうか?

 例えば、ドコモのiPhone 14を購入し、smartあんしん補償(月額825円)に加入したとします。1年間、2年間、3年間、4年間で支払うことになる料金は次の通りです。

  • 1年間:9900円(825円×12回)
  • 2年間:1万9800円(825円×24回)
  • 3年間:2万9700円(825円×36回)
  • 4年間:3万9600円(825円×48回)

 この期間に故障などのトラブルが何も起こらなければ、上記料金は確かに「払い損」になるかもしれません。しかし、smartあんしん補償に加入していれば「画面割れ」でも「電源が入らない状態」でも、5500円で修理できます。仮にiPhoneをなくしてしまっても、1万2100円で新品同様のiPhoneが手に入ります。

 補償を何も付けていない状態で、Apple StoreでiPhone 14の画面割れを修理した場合は4万2800円もかかります。将来的にどうなるか分かりませんが、今のようにiPhoneの本体価格が高くなっていけば、簡単に機種変更もできなくなってくるでしょう。

 「スマートフォンの修理に高い費用は出せない」「ハイエンドのスマートフォンが欲しい」「1台のスマートフォンを長く使いたい」と考える方は、何らかの補償サービスに加入しておいた方がいいでしょう

著者プロフィール

キャリア端末補償

吉田裕紀

 長野県出身。2009年「株式会社ディ・ポップス」に入社。NTTドコモ、au、ソフトバンクなどさまざまな通信キャリアを取り扱う携帯ショップ「TOP1」やY!mobileショップにて11年間携帯電話の販売に従事。

 現在はコンテンツマーケティング部署に所属。現場の経験を生かし、「携帯電話料金プランについて分かりやすい記事を書き、分かりやすく情報を発信する」をモットーに、日々売り場からの声や、最新の携帯電話に関する情報を収集し、記事の執筆にあたっている。

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