ついに発表! 2022年を代表するスマートフォンは?(3/4 ページ)

» 2022年12月31日 10時00分 公開

房野氏の配点とコメント

ハイエンド部門

・Galaxy S22 Ultra:10点

  • Pixel 7 Pro:8点
  • iPhone 14 Pro:7点
  • Zenfone 9:0点
  • Galaxy Z Fold4:0点

ミッドレンジ部門

・AQUOS sense7:10点

  • Pixel 6a:8点
  • OPPO Reno7 A:3点
  • iPhone SE(第3世代):3点
  • Nothing Phone(1):1点
スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2022 房野麻子氏

 10点を付けたGalaxy S22 Ultraに関しては、ノミネートの選出時に話した通り。望遠撮影に関しても、評判のよかったPixel 7 Proと甲乙付けがたいですし、月の撮影に関しては、確実にUltraの方がよかったと感じています。

 一方、Galax Z Fold4に入れなかったのは、正直折りたたみの魅力がまだ分かっていないから。ポケットからスッと出して、画面を見られればいいので、わざわざ折りたたまなくてもいいかなと。あと重い。Galaxy S22 Ultraもけっこう重いんですけれど、Pixel 7 Proと変わらないので、こちらはそこまで気になりませんでした。Zenfone 9は反対に小さすぎて、ハイスペックな端末としては少しもったいないと感じてしまいました。

 ミッドレンジのAQUOS sense7に関しては、ノミネート時に話したことに加えて、すごく軽いことも付け加えておきたい。ポケットに入れておいても忘れそうになるくらいの軽さ。Pixel 6aとも悩みましたが、シャープに頑張ってほしいという意味で、前者を推しました。

 OPPO Reno7 AとiPhone SE(第3世代)は安定の2機種ですね。どちらも買って後悔のない端末でしょう。「Nothing Phone(1)」に関しては、端末自体は悪くないできだと思いますが、マーケティング手法が独特すぎて、そこまで格好つけなくてもいいですよ、とは言いたいところ。もう少し自然な気持ちで見たいと思っています。

村元氏の配点とコメント

ハイエンド部門

・iPhone 14 Pro:10点

  • Pixel 7 Pro:5点
  • Galaxy Z Fold4:4点
  • Galaxy S22 Ultra:3点
  • Zenfone 9:3点

ミッドレンジ部門

・AQUOS sense7:10点

  • Nothing Phone(1):9点
  • Pixel 6a:5点
  • OPPO Reno7 A:1点
  • iPhone SE(第3世代):0点
スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2022 村元正剛氏

 いま自分が1台買うとしたらどれを選ぶかという視点で、1位を選びました。ハイエンドは、カメラの使い勝手が良かったiPhone 14 Proです。22年は動画撮影推しの端末も多かった気がしますが、撮り比べてみるとiPhoneは十分キレイで、ブレない。完成度、満足度ともにレベルの高い一台でした。

 2位以下はどれも気に入っている部分があるので、点を分けました。どれもほぼ同じような評価です。

 ミッドレンジについては、買いたいと思ったのがAQUOS sense7とNothing Phone(1)だったので、それぞれ10点と9点を付けました。Nothing Phone(1)はデザイン的に他にはない個性を持っているので、横並びなミッドレンジのなかにこういう端末があるのはうれしい。

 iPhone SE(第3世代)は端末としての新しさが感じられなかったので、点を入れることができませんでした。

 OPPO Reno7 Aに関しても、デザインは好きなのですが、使ったときの感動がなかった。「3年持ちます」と言われてもすぐに実感できないので、来年(2023年)に期待していますという感じですね。今年(2022年)のOPPOは、なぜか「OPPO Find X5 Pro」を出してくれなかったし、「realme」や「OnePlus」などの関連ブランドもあるのに出てこないし、ちょっとガッカリした部分があったかな。

山根氏の配点とコメント

ハイエンド部門

・Galaxy Z Fold4:10点

  • Zenfone 9:9点
  • Galaxy S22 Ultra:6点
  • Pixel 7 Pro:0点
  • iPhone 14 Pro:0点

ミッドレンジ部門

・AQUOS sense7:10点

  • OPPO Reno7 A:9点
  • Pixel 6a:2点
  • iPhone SE(第3世代):2点
  • Nothing Phone(1):2点
スマートフォン・オブ・ザ・イヤー2022 山根康宏氏

 ハイエンドは客観的というより、主観を入れて選んでいます。

 まず、iPhoneについては、「13」のときにすごく進化を感じたのですが、「14」は「こんなもんか」と思ってしまったんですよね。ダイナミックアイランドも正直、“穴”が大きい。まだノッチの方がよかったと思う。カメラも「よくしたいからデカくしました」という姿勢で、企業努力があまり感じられなかった。リーク情報のまま出てきた感じもあって、ワクワク感も全然なかった。もっと頑張ってほしかったな、という意味で厳しい評価にしました。

 10点を付けたGalaxy Z Fold4に関しては、ノミネートのときにも話しましたが、去年(2021年)完成したフォルダブルから、しっかりと欠点を改善してきたところを評価しました。

 Zenfone 9は、「小型×カメラ」を融合させるという斬新な進化がよかった。全く新しい分野の端末だと感じました。アクションカムに振るという方向性は、ポシャる可能性もあるかな、とは思いますが、そこに挑んだ気概は認めたいですね。残りの6点は、Galaxy S22 Ultraに振り分けました。

 ミッドレンジのAQUOS sense7は、日本のミッドレンジ端末として、初めて海外に堂々と自信を持って出せる一台だと感じます。文句なしの10点満点ですね。

 OPPO Reno7 Aは自分で買って使ってかなり満足していることもあり、9点を入れました。派手な機能や特徴はないのですが、逆に大きな欠点もなく、安心して普段使いできます。今年(2022年)のOPPOはキャリアで展開して、ある程度数が入るから、ハイエンドでは勝負しない。ちょっとずる賢いんだけれども、負け戦はしない端末を出してきているという印象でした。

 残りの3機種に関しては等配分ですね。どれも0点ではないという意味で、3機種に2点ずつ振り分けました。

ITmedia Mobile編集部の配点とコメント

ハイエンド部門

・Pixel 7 Pro:10点

  • Zenfone 9:5点
  • iPhone 14 Pro:4点
  • Galaxy Z Fold4:3点
  • Galaxy S22 Ultra:3点

ミッドレンジ部門

・Pixel 6a:10点

  • AQUOS sense7:5点
  • iPhone SE(第3世代):5点
  • OPPO Reno7 A:3点
  • Nothing Phone(1):2点

 端末価格の高騰が、22年の象徴的な出来事だったと思います。ハイエンド部門は、そういった背景も照らし合わせつつ配点しました。コストパフォーマンスの高さと、他社にない独自性を兼ね備えているということでPixel 7 Proを10点にしました。それでも10万円超えていて、決して安くはないですけれどね。でも、iPhone 13も14も高騰して、Galaxyも15万円以上となっているところで、価格帯は頑張ったかなと思っています。

 ほか4機種はあまり差がないと言いますか、僅差(きんさ)で割り振った形です。「Zenfone 9」もノミネートの時点で挙げようか悩んでいた端末でした。小型ハイエンドのカテゴリーは、日本だと「iPhone 13 mini」でついえてしまったので、Zenfone 8から改善して、ジンバル入れるなど評価できる部分は多かったですね。石野さんもおっしゃっていたように、キャリアの販路もあれば、もう少し評価は上がったのかなと思います。せっかくおサイフケータイも対応するなどローカライズも頑張っている印象だったのに、あまりユーザーに認知されずに終わってしまう恐れがあるのはもったいない。

 22年のミッドレンジは、ハイエンドの機能が降りてきて、仕様・機能も底上げされたような印象がありました。そのなかでもPixel 6aは頭1つ抜き出ていたということで、10点を付けました。

 AQUOS sense7とiPhone SEは、同じ5点です。前者はミッドレンジ市場がどんぐりの背比べになっていたなかで、しっかりいいカメラを搭載して差別化を図ってきたところを評価。後者は、iPhoneが5万円台で購入できて、万人におすすめしやすかったところを評価しました。

 OPPO Reno7 Aは、Pixel 6aやiPhone SEと比べると、ミッドレンジとしてのジャンプ感が少なかったですね。むしろカメラとかCPUとかスペックダウンしている部分もあって、かすんでしまったかなと思います。

 Nothing Phone(1)は、記事としては瞬間風速的に盛り上がった部分もありましたが、それ以降は話題として続かなかった印象があります。ただ、Glyph Interfaceを含めた新しい挑戦は印象に残りましたし、今後の期待も込めて2点を入れました。

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