操作性もAFも改善した「Leitz Phone 2」 その写りを“本家ライカ”と比較した結果(2/2 ページ)

» 2023年01月23日 11時30分 公開
[石森将文ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

風景よりも街撮りスナップ向きかもしれない

 ここまで半日程度の時間、試用してみて感じたのは、やはり先に述べた使用感の改善は大きいということだ。撮りたいと感じたものをスッと撮影できる。

 一方、やや残念に感じたのは「Leitz Looksだとブライトフレーム表示ではない」ということだ。

 通常の写真モードであればブライトフレーム表示になるし、Leitz Phone 1の頃からライカらしさを演出するこだわりのUIだったはずだ。処理能力の都合などがあるかもしれないが、Leitz looksよりも通常撮影モードの方がライカ感があるというのは、少しちぐはぐな印象を受けた。

 またAFが合った際は音が鳴り、かつ白い測距枠が少し太くなるという動作をするのだが、音は消したいときがあるし、測距枠の変化はささやかで、分かりにくい印象だった。合焦した際は測距枠の色を変えるなどの選択肢があってもよかった気がしている。

 合焦中にもリアルタイムでボケの演算をしているようで、特にLeitz looksのNoctilux 50で撮影した場合は、ウォブリング動作に合わせてボケが変動する。その結果、シャッターを押す直前にライブビューで見ていたよりもボケ部分が大きかったり、少なかったりする。例えばiPhoneのポートレートモードでは、まずF値(というかそのF値相当のボケ量)を設定したのち、ライブビューで見た通りにボケた写真が得られる。このようなユーザー体験の方が、多くの人にとって自然に感じられるのではないか。

 そのようなことを考えながら、庭園を出て、今度は街中へと足を向けた。以下、全てモードはNoctilux、上がLeitz Looksだ。

Leitz Phone 2
Leitz Phone 2 比べれば質感に違いはあるが、上のLeitz Looksもメタルの質感をよく写し出していると思う。コンピュテーショナルな玉ボケもきれいな円形だ
Leitz Phone 2
Leitz Phone 2 立て看板やアスファルトのざらっと感が見て取れる
Leitz Phone 2
Leitz Phone 2 ガラスの向こうのドレスの光沢を比べてみてほしい
Leitz Phone 2
Leitz Phone 2 被写体を選べばだいぶ差を縮めることができそうだ

 道を行きながら気になっているものを写していると、Leitz looksはスナップ向きなのかも、という思いを抱いた。いくつかの問題はあれど、サイドボタンのダブルクリックで即Leitz Looks状態のカメラが起動し、事前に設定していた通りの画角ですっと写真が撮れる。しかも「一応いまノクチで撮っているんだよね」と感じながら。これはけっこう楽しい。

 また演算でボケを作り出すことには現状、技術的な限界もある。木々の枝や葉、花といった微細な被写体だと、不自然な仕上がりになることもままあった。しかし街撮りスナップであればそういう問題も起こりにくい(起こらないわけではない)。

 例えばリコーGRを使うようなスナップ好きハイアマチュアにとって本命になるか? と言われれば難しいけれども、写真専用カメラはいらない、でもスマホでエモい写真を撮りたいというニーズには合う気がした(そうなるとAQUOS R7がライバルになってきそうだが)。

 Leitz Phone 2を試用する前には、既存のライカユーザー、あるいはM型を使うまでではないがカメラや写真にこだわりのあるハイアマチュアがターゲットなのかと感じていたが、どちらかというと「撮るのは好き・カメラは持ちたくない」というスマホオリエンテッドなユーザーにこそ向いている機種という印象を受けた。アスペクト比が4:3というのも、そのようなユーザーにとっては親しみやすいだろう。

 広角から標準まで撮れるし、多くのM型レンズと違って被写体に寄れるし、などと考えていると、ふとこのスマホだけで身軽な小旅行に行ったら楽しいかもな、と思う自分がいた。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年05月30日 更新
  1. 陸マイラーの筆者が「ANAモバイル」を契約 20%マイル付与だけじゃない、“メイン回線昇格”の理由 (2026年05月27日)
  2. 「Rakuten Linkで着信拒否できない件」を楽天モバイルはどう考えているのか 置き去りにされた基本機能の行方 (2026年05月29日)
  3. Switch 2の「箱の中にHDMIケーブルが入っていなかった」との問い合わせ、任天堂に寄せられる (2026年05月29日)
  4. スマホのバッテリー切れでも「モバイルSuica」は使える? “予備電力機能”がSNSで話題に (2026年05月29日)
  5. 「Xiaomi 17T」シリーズの価格は「非常に頑張った」 海外より激安 価格変動を抑えられた理由 (2026年05月29日)
  6. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  7. 「Xiaomi 17T」シリーズ6月4日発売 17Tも光学5倍カメラ、17T Proは7000mAhバッテリーやFeliCa搭載で11万9800円から (2026年05月28日)
  8. 極薄ベゼルの「Xiaomi Watch S5 46mm」、ノイキャン進化の「Xiaomi Buds 6」登場 約2.5万円〜/約1.6万円 (2026年05月28日)
  9. ケータイ感覚で使えるスマホ「MIVEケースマ」がau Flex Styleに登場 3万4800円で販売中 (2026年05月29日)
  10. 厚さ約14mmの薄型急速充電器「CIO NovaPort SLIM DUO 65W 2C」が27%オフの4380円に (2026年05月28日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年