キャリアショップの設定サポートはどこまで無料、どこから有料? 各社の対応まとめ(1/2 ページ)

» 2023年01月30日 16時00分 公開

 ドコモショップ、auショップ、ソフトバンクショップ、楽天モバイルショップなど、キャリアショップでは有料の設定サポートサービスが増えてきています。

 キャリアショップでの初期設定はどこまでが有料で、どこまでが無料なのか? LINEの設定もやってもらえるのか? スマートフォン購入後の操作説明でも料金がかかるのか? このような疑問に答えるべく、この記事では各キャリアショップで受けられる初期設定・操作説明の内容や料金についてまとめてみました。記事内の料金表記は全て税込みです。

NTTドコモ:購入したドコモショップであれば、アカウント設定などは無料

 ドコモショップで受けられる設定サポートは大きく分けると「初期設定サポート」「アプリ設定サポート」の2つで、さらに初期設定サポートは次の3つに分けられます。

アカウント設定

Apple ID、Googleアカウント、dアカウントの新規作成または引継ぎ。

ドコモサービス初期設定

ドコモメール、d払い、iD、My docomo、my daiz、その他dTVなどドコモ提供サービス。

データ移行

電話帳、写真、動画、音楽のデータ

 上記、3つのうちアカウント設定とドコモサービス設定は無料で受けられるケースが4つあります。それはドコモショップ/d gardenにて「新規/機種変更/契約変更」の手続きをしたとき、ドコモショップで預かり修理に出し端末が帰ってきたとき、「ケータイ補償サービス」を利用して「店頭交換」をしたとき、そして契約にハーティ割引が適応されているときです。このようにドコモショップで携帯電話を契約し、その場で初期設定の手続きをすれば、基本的な初期設定に関しては無料になります。

 電話帳や写真などのデータ移行はドコモショップで端末の契約手続きをしたとしても2200円の手数料がかかりますが、ドコモケータイ・ドコモらくらくホンの場合は無料でデータ移行のサポートを受けることができます。

 ドコモショップではなく家電量販店や併売店、あるいはドコモオンラインショップなどで携帯電話を契約し、ドコモショップに持ち込んで初期設定サポートを受けた場合は、アカウント設定、ドコモサービス初期設定、データ移行含めて3300円の手数料がかかります。携帯電話を購入したドコモショップとは別のドコモショップで、後日初期設定サポートを受けるといった場合でも同じく3300円の手数料がかかります。ただし、画面設定、音量設定、ロック設定などといった操作説明は、どこで携帯電話を購入しても無料です。

 なお、初期設定サポートはdポイントクラブ会員であれば、ドコモ回線を契約していなくても申し込みが可能。ゆえにオンライン専用プランのahamo、あるいはOCN モバイル ONEなどのエコノミーMVNOにドコモから乗り換えた後でも、機種が「ドコモスマートフォン」やiPhoneなどであれば、サポートを受けることが可能です。

 スマートフォンの初期設定同様、ニーズが高いフィルム貼りに関してもサービスが用意されています。1回あたり1100円での「フィルム貼付サポート」を利用すれば、ドコモショップで購入したdocomo selectの保護フィルムを貼ってもらえます。

LINEなどドコモ提供アプリ以外は「アプリ設定サポート」でカバー

 NTTドコモが提供していないアプリの設定サポートは「アプリ設定サポート」でカバーできるものもあります。料金は1アプリごとに1650円。対象アプリは「LINE」「Twitter」「Instagram」「Facebook」「メルカリ」「モバイルSuica」「ディズニーツムツム」「Pokemon GO」の8つです(2023年1月時点)。なお初期設定サポートとは異なり、アプリ設定サービスを受けるためには、ドコモ回線が必要になります。

au/UQ mobile(くりこしプラン+5G):単品・パックからサポートが選べる

 au、UQ mobileから提供されている「店頭設定サポート」はアカウント設定、データ移行、フィルム貼り(au +1 collection)のサポートなど、各種設定サポートを1100円〜2200円の料金で選ぶこともできますが、データ移行・Googleアカウント/Apple ID設定・ノートンセキュリティ設定の3つの設定サポートが1つになった「ベーシックパック」を4015円で利用することもできます。

キャリアショップサポート 各種サポートの価格

LINE、Netfilx、YouTube Premiumなど、auが提供しているアプリ以外に関しては、最大3つ(au指定のもの)選んで設定サポートが受けられる「アプリパック」が2200円で提供されています。ベーシックパックとアプリパックがセットになった「コンプリートパック」も用意されており、こちらは5115円で利用できます。

キャリアショップサポート 全て使うなら「コンプリートパック」がお得

 なお、au IDやau公式アプリの設定、画面設定や音量設定などの基本設定の操作説明は無料で受けられます。

 店頭設定サポートはau、UQ mobileの機種を新規・他社から乗り換え・機種変更で購入、または既にau、UQ mobileの機種を契約していれば、auショップ、au Style、UQスポットで受けられますが、UQ mobileの場合、サポートが受けられるのは「くりこしプラン +5G」の契約者だけです。「くりこしプラン」「スマホプラン」など新規受付が終了しているプラン契約者はサポートを受けることができないので、注意しましょう。

ソフトバンク:設定・データ移行だけでなく、メンテナンスサービスも受けられる

 ソフトバンクの「店頭スマホサポート」はスマートフォン購入時におけるアカウント設定、アプリ設定、データ移行だけではなく、スマートフォンの本体容量の空きを増やしたり、OSアップデートの確認などしてもらったりするなど、スマートフォン購入後のメンテナンスサービスも用意されています。サポートを受けるためには、ソフトバンク回線契約は必須ですが、他社端末でも問題ありません。

アカウント設定、データ移行、フィルム貼り、Twitter設定、容量オーバー解消など有料メニューは全20種からなり、料金はデータ移行が3960円、それ以外が1件あたり1100円です。1件1100円のメニューのうち、フィルム貼り、コーティングを除いたものは4件申し込みで3960円、5件以上だと3960円に、5件目以上1件あたり1100円加算されていく方式です。

 一方、 My SoftBankアプリ、PayPay、LINE(新規アカウント設定)、LINE MUSIC、Yahoo!ショッピングなど、ソフトバンクグループが関係しているアプリの初期設定は全て無料です。

キャリアショップサポート サポートメニュー一覧

 この各種サービスを毎月定額で回数を気にせず利用できるようにしたのが「店頭スマホサポート定額」です(1回の受付でサポートが受けられる時間は最大60分)。店頭スマホサポートと違い、加入条件としてこちらはソフトバンク回線の契約は必須ではありません。ただし、サポートが受けられる機種は2019年9月13日以降にソフトバンクから販売されたものに限ります。

 店頭スマホサポート定額には月額550円で「データ移行」「フィルム貼り」「コーティング」以外のサービスが利用できる「ライトプラン」、月額990円で全20種のサービスが利用できる「フルプラン」があります。フルプランには継続利用特典としてサービス加入から12カ月経過後に

  • ソフトバンクショップで使える5000円相当のスマホアクセサリーが購入できるクーポン
  • 2000円相当のPayPayポイントの還元

 のいずれかが受けられます。

キャリアショップサポート 2つのプランがある

 定額制で全20種のサポートが受け放題、しかも継続利用特典のある店頭スマホサポート定額フルプランですが、1カ月目に解約した場合は2970円、2カ月目に解約した場合は1980円、3カ月目に解約した場合は990円のサポート利用負担金がかかります。こういった規定もあるため、店頭スマホサポート定額フルプランに加入する場合は、定期的にソフトバンクショップに足を運んでサポートを受けた方がお得になります。

 Y!mobileからも都度料金が請求される店頭スマホサポートは提供されていますが、定額制の店頭スマホサポート定額はまだ提供されておらず、2023年の春頃に提供が開始される予定です。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年04月18日 更新
  1. 「ポケモンGO」大幅アップデート より自分に近いスタイル変更、現実世界を反映したビジュアルなど (2024年04月16日)
  2. ソフトバンク版iPhone 15 Pro、Pixel 8 Proの一部容量が実質24円 1年で買い替える人向け「新トクするサポート(プレミアム)」の内訳とは (2024年04月17日)
  3. 縦折りスマートフォン6機種のスペックを比較する サイズ/カメラ/価格の違いは? (2024年04月17日)
  4. Back Marketの「リファービッシュ製品」が中古と違うワケ 売れ筋はiPhone 13、バッテリー“100%保証”の計画も (2024年04月17日)
  5. 「なめてんの?」前澤友作さん、Metaの“他責的声明”に激怒 著名人なりすまし広告問題で (2024年04月17日)
  6. HMDとハイネケン、透明で“退屈な”折りたたみ携帯を発表 (2024年04月17日)
  7. ソフトバンク、「新トクするサポート(プレミアム)」を4月18日に開始 対象機種は? 現行プログラムとの違いは? (2024年04月16日)
  8. バッファロー製Wi-Fiルーターに脆弱性 対象機種は今すぐファームウェア更新を (2024年04月17日)
  9. ガストの「テーブル決済」をPayPayで試してみた 便利だけど思わぬワナも (2024年04月14日)
  10. 「改正NTT法」が国会で成立 KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルが「強い懸念」表明 (2024年04月17日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年