KDDIのメタバースサービス「αU」は何が新しいのか? ビジネスとして成功するカギは?(3/3 ページ)

» 2023年03月08日 12時12分 公開
[房野麻子ITmedia]
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αUのマネタイズやビジネスモデルは?

―― αUのマネタイズやビジネスモデルはどうするのか。

中馬氏 今、申し上げた通り、ライブ配信のようなリアルタイムの“推し活”がネットの中で完全に市民権を得て、今最も熱いユースケースだと思っている。これをフラットな関係にしていく。そうなると、推しの活動は、投げ銭がデジコン、3Dのオブジェクトに変わる。このトランザクションが増えていくということがビジネスの源泉だと思っている。

 将来的にはメディアが価値を持つと思う。人が集まるところには必ず広告の価値も生まれる、もしくは企業協賛が出てくる。高橋社長がChatGPTの話をしたが、アバターコミュニケーションというものに対して、必ずしも人が入らなくても、botの対応でコンテンツが提供される時代になると思っている。このあたりも将来的には稼ぐ道だと思っている。

―― αUのサービスをそろえていくことで、これから本格的な収益化を目指す第一歩という感じなのか。

中馬氏 そう思っている。そのためにウォレットやマーケティングが必要だった。メタバースがWeb3に対応しないと、入場料を取るくらいしかできない。経済圏が起きることによる中毒性は大事だと思っているので、スタートラインに立てたと思っている。

ドコモやソフトバンク、海外勢との連携はあるのか

―― 他キャリアもメタバースの新サービスを発表している。連携するターゲットとして話し合いをするのか。

中馬氏 今はしていない。(ソフトバンクがショップをオープンした)ZEPETOはグローバル規模のメタバースなので、当然、話をした方がいいと思っているが、まだしていない。

 われわれとして、排除する考えはない。バーチャルシティコンソーシアムのガイドラインでは仕様を公表し、連携をわれわれから促している。ドコモさんもNTTコノキューさんも、ソフトバンクさんも、同じようなことをするのであれば、ぜひ積極的にわれわれの方から話をしようと思っている。

―― 話し合いの中に、グローバルのメタバースの企業は入っているのか。

中馬氏 公式的には入っていない。世界的にメタバースの標準化団体は2つあり、私はMetaverse Japanの理事もしている。その関係で、日本を代表して海外のプレイヤーと標準化について話し合いをしている。ただ、海外企業のメタバースとつなぐ話にまでは、まだ至っていない。

―― 普段使いで、どれだけ人を引きつけられるかがポイントだと思う。ネットワーク効果が働くところまで人を定着させることが重要だと思うが、そのための経済以外の手法や、マンスリーアクティブユーザーの目安があったらうかがいたい。

中馬氏 非常に細かく見ているが、現段階で定量的なものは控えたい。ユーザーが定着する動機をどうするかがポイント。先ほどライブ配信の話をしたのは1つの例で、「推し」がいるから人が集まる。ユーザーに直接アプローチするのはもちろんだが、配信をする人たち、インフルエンサーたちに、われわれのプラットフォームに定着してもらえるかも追いかけていこうと思っている。



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