IIJmioは個人向けMVNOで最も契約回線数の多いサービスです。2021年に開始した料金プラン「ギガプラン」の安さは主要な格安SIMではトップクラスで、乗り換え時にスマホが安く買えるキャンペーンも人気です。
ただし、回線混雑時には通信速度が遅くなるデメリットもあります。今回はIIJmioをオススメできる人、できない人を紹介します。記事中の料金は全て税込みです。
IIJmioの最大のメリットは料金の安さです。毎月のスマホ料金を安くしたい人はIIJmioを検討しましょう。
IIJmioには複数の料金プランがありますが、オススメは2021年に開始した「ギガプラン」です。音声SIMはデータ通信容量が月2GBから20GBまで選べます。また、4月1日からは料金そのままでデータ容量が4GBから5GBに、8GBから10GBに増量される予定です。
ギガプランは2〜20GBのどの容量でも主要な格安SIMでトップクラスの安さです。下表の比較の通り、小容量のプランはもちろん、ahamoやLINEMOが人気の月20GBの料金も安いです。ここには記載していませんが、もちろんドコモ、au、ソフトバンクと比べてもその安さは圧倒的です。
安いのは基本料金だけではありません。データ容量を使い切った際の追加購入は1GBあたり220円です。ドコモ、au、ソフトバンクは1GBあたり1100円なので、5分の1の料金で済みます。
通話料金も大手3キャリアの半額の11円/30秒です。自動プレフィックス番号付与に対応しているため、スマホに最初からインストールされている通話アプリでかけても自動でこの料金になります。また、4月からはオプションの通話定額サービスも、標準の通話アプリで利用可能になり、「みおふぉんダイアル」アプリは不要になります。
のちほど解説するように、時間帯によっては通信速度が遅くなる点には注意が必要ですが、とにかく安く使いたい人はIIJmioがオススメです。
IIJmioはドコモとauからの乗り換え先としてもオススメです。毎月のスマホ料金を大きく節約できる上に、今使っているスマホがそのまま使えます。
IIJmioはドコモ回線のタイプDとau回線のタイプAが選べます。ドコモから乗り換える人は、IIJmioでタイプDを選べば今のスマホはそのまま使えます。SIMロック解除も不要です。同じくauから乗り換える人はIIJmioでタイプAを選べば、auで使っていたスマホはそのまま使えます(※auで買ったスマホの一部はタイプAを選んでもSIMロック解除が必要な場合があるので、IIJmio公式サイトの動作確認端末一覧を確認してください)。
ただし、ドコモからの乗り換えならOCN モバイル ONEとahamoも検討しましょう。料金はIIJmioのギガプランの方が安いですが、通信速度はOCN モバイル ONEやahamoが速いからです。IIJmioのタイプDは昼や夕方に速度が遅くなるので、「料金は少々高くてもいいから1日中快適に使いたい」という人は、データ使用量が月10GB以下ならOCN モバイル ONE、月10〜20GBならahamoを選びましょう。
同じく、auから乗り換えならUQ mobileも検討しましょう。料金はIIJmioの方が安く、UQ mobileでは選べない月4GBや月8GBのプランも選べるのがIIJmioのメリットですが、通信速度はUQ mobileの方が断然速いです。UQ mobileなら全国の店舗でサポートが受けられますし、プランM/Lなら速度制限時も最大1Mbpsの速度で通信できます。特に格安SIMの契約が初めての人は、まずはUQ mobileを使ってみるのがオススメです。
IIJmioはキャンペーンが豪華なのも特徴です。最近は他社からの乗り換え時にスマホが大幅割引になるキャンペーンがお得なので、乗り換えと同時に新しい端末を購入する人はIIJmioがオススメです。
現在も3月31日までキャンペーンを実施しており、OPPO A55s 5Gが一括500円、Redmi Note 11が一括980円など、格安で販売されています。ミドルスペックで人気の高いXperia 10 IVは通常価格が4万4500円のところ一括2万4800円です。IIJmioは取り扱い端末数も多く、未使用や中古のiPhoneも安く販売されています。
さらに、初期費用やかけ放題オプションの割引キャンペーンも併用できます。IIJmioのキャンペーンは定期的に内容が変更されるので、契約前には必ず公式サイトを確認してください。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.