総務省は4月12日、中国Chuwi Innovation Technology(ツーウェイ)に対して行政指導を行った旨を発表した。同社が日本で販売する一部の特定無線設備(PCやタブレット端末)について、電波法違反が認められたことを受けた措置で、ツーウェイでは今後の対応を検討している。
【更新:20時30分】ツーウェイが今後の対応について公表したことに伴う追記を実施しました
今回の指導は、ツーウェイが日本で販売しているPCやタブレットについて、必要な認証を取得していない5GHz帯の無線LANの通信が可能だったことと、技適などの表示が紛らわしい(正しくない)状態で販売されていたことを受けて行われた。本事案の具体的な対象は以下の5機種となる。
現状、上記のPC/タブレットにおいて5GHz帯の無線LANを利用するとユーザーが電波法違反を問われることになる。そのため、総務省では「(ツーウェイが)ソフトウェアアップデートを実施するまでの間、2.4GHz帯のみ使用」するように呼びかけている。
本事案を巡っては、徳島県教育委員会が学習用端末としてHi10 Xなどを配備した公立学校の児童/生徒に対して、5GHz帯の無線LAN通信を行わないように呼びかけている旨が報道されている。
本件に関連して、PC USERはツーウェイの日本マーケティング担当者に以下の質問を行った(一部体裁を整えている)。
すると、以下のような回答を得られた。
今回の問題について、弊社の製品開発部が今議論して解決しているため、正式な解決策が出るまでは、大変申し訳ないですが、こちらから答えできません。
大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
現在、会社として対応策を検討しているとのことである。果たして、本件はどのような着地を迎えるのだろうか……?
ツーウェイは4月13日、本件に対する対応方針をWebサイトで公表した。今回の行政指導の対象となったPC/タブレットについては4月30日までに必要な認証を取得する手続きを完了する予定だという。詳細は別記事を参照してほしい。
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