邪魔なもの? 近年のスマホに「キャリアロゴ」の刻印が減ってきた理由(1/2 ページ)

» 2023年04月14日 11時50分 公開
[はやぽん,ITmedia]

 Androidスマートフォンにはしばしば「キャリアのロゴ」が端末に入ることがある。これによって「デザインが阻害される」といった意見を聞く。

 今回、日本でサムスン電子が「Galaxy」ブランドからグローバルと同様の「SAMSUNG」に戻すといったところも踏まえ、スマートフォンにおける端末のロゴ、キャリアロゴといったところを振り返ってみたい。

スマートフォンに入るさまざまなロゴ

 スマートフォンの端末に入るロゴというと、メーカーのロゴ、キャリアのロゴ、通信規格のロゴ、各国の法令に準拠した刻印が主なものになる。

 メーカーロゴについては、かつては画面側の上部ベゼルに刻印したものが多かったが、近年では端末のベゼルレス化の関係もあり、本体裏面に刻印されることが多い。また、端末の裏側には各国の法的法令に準拠した表示および 、モデル番号やIMEI といった情報が記載されている機種もある。

キャリアロゴ スマートフォン本体の上部や下部付近にロゴを入れることが多かった(Xperia Z1)
キャリアロゴ 仕向け国の法令に準拠した例。WEEE指令に基づく「crossed out wheelie bin symbol」と呼ばれるごみ箱マークがある
キャリアロゴ 法令に準拠したものといえば、 iPhone 7における「総務省指定」の表記が思い浮かぶ

 かつてGoogleが手掛けていたNexusシリーズは、ブランドロゴとメーカーロゴが併記されていた。これらの端末はGoogleが開発を主導するものの、端末の製造元が明かされていた。日本ではキャリアで取り扱うにあたり、2011年発売の「Galaxy Nexus SC-04D」を除き、iPhoneと同じくNexusもキャリアから独自の型番は割り振られなかった。

キャリアロゴ Pixelシリーズの前身にあたるNexusシリーズ

 特殊な例となるが、販売国によってロゴを変えるケースもあった。まさに日本向けのサムスンの端末が当てはまり、徹底的に「SAMSUNG」の文字を廃して「Galaxy」を打ち出して販売されていた。

キャリアロゴ 日本向けのGalaxyはサムスンの名前をとことん表に出さない仕様だった

なぜキャリアはロゴを入れたがるのか

 さて、ここからはキャリアロゴについて振り返ってみよう。日本において、キャリアロゴを刻印する理由としては、かつての端末の供給方式と関係している。一例として、かつての携帯電話は通信規格に合わせて、キャリアが「開発した」という形になっていた。これはGalaxyをはじめとした海外メーカーのスマートフォンでも同様だった。

 そのため、開発元であるキャリアのロゴが端末に入っているのは何らおかしくないというわけだ。今では開発という言葉が使われることは少なくなったが、スマートフォン主体の時代でもかなり続いていた。

キャリアロゴ キャリアが「開発」という表記を使った例。こちらはドコモのGalaxy S6シリーズ

 かつてはドコモ、au、ソフトバンクにおいてキャリアロゴが刻印されていたが、auとソフトバンクについてはかなり抑えめとなった。さまざまな要因があると思うが、キャリアのロゴを入れることが実質的に不可能なiPhoneの取り扱いが大きな転機になったという意見が多い。

 それ以外の要素としては、キャリアを通して販売される「オリジナル端末」はロゴが入ることが多い。これに関しては、キャリア自身がブランディングを行っていることで、端末の価格や性能も比較的自由度の高いものに仕上がっている。ドコモの「MONO」、auの「isai」「Qua Phone」などが当てはまる。近年では楽天モバイルのオリジナル端末「Rakuten Mini」「Rakuten Hand」もここに入ってくる。

キャリアロゴ キャリアのロゴが入る例:Rakuten Hand(楽天モバイル)

 キャリアロゴについては、日本以外でも韓国や米国では端末に刻印される傾向があったが、近年では日本同様に減ってきている。それ以外の地域でも、キャリア独自で展開する端末には本体にロゴが記載されていることが多い

キャリアロゴ キャリアロゴの例:Galaxy S7 edge アメリカ AT&T
キャリアロゴ 独自ロゴの例:Stage 5G Stage Five(韓国Kakao傘下のMVNO)

 これらのロゴと少し特性が異なるものが通信規格のロゴだ。直近では5G対応といったものが記憶に新しいだろう。これに関しては日本国内に限らず世界的に見てもロゴを備えたり、端末名に「5G」を付けたりした機種が多かった。これは、かつての第4世代通信にあたる4G LTEが普及したころも同様の流れとなっており、日本ではドコモのXi「クロッシィ」のロゴが端末に入っていたことが記憶に新しい。

キャリアロゴ Xiロゴの入った端末(Xperia Z)
キャリアロゴ 5Gロゴの入った端末(LG V60 ThinQ)
キャリアロゴ 通信規格のロゴが入った端末(Galaxy S5 LTE-A)
キャリアロゴ 海外の5Gロゴが入った端末(Xiaomi Mi MIX3 5G)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年10月26日 更新
  1. 「Androidのマイナンバーカード」がスタートするもフル機能対応機種が少ない件 ポイントは「StrongBox」という仕組み (2026年10月24日)
  2. ダイソーで1100円の「USB Type-C to HDMIケーブル」でスマホの画面をテレビに映すとどうなる? 対応機種なら試してみる価値あり (2026年10月24日)
  3. 「iPhone Duo」はLINEもポケモンGOも“黒い”余白だらけ? 日本の定番アプリは未対応が多く (2026年10月23日)
  4. 進化した「Siri AI」で感じた、iPhoneの操作を一変させる実力 「AI出遅れ」の汚名返上なるか (2026年10月24日)
  5. デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 属性証明機能を使える機種は限定的 (2026年10月19日)
  6. JR東日本「分かりにくい」新幹線券売機を改善へ なぜ、スマホではなく「駅での最短1分購入」を実現? (2026年07月04日)
  7. iPhone Duoを使って痛感した「Face ID」のありがたさ 充電スタンドに置いたまま通知が見られない不便さに苦しむ (2026年10月24日)
  8. ダイソーで330円の「人感・明暗センサーLEDバーライト(Type-C)」が意外と便利 1人暮らしの帰宅時や非常灯に便利  (2026年07月18日)
  9. きょう発売の「iPhone Duo」、Apple 表参道でゲットしてきた 早速開封レポート (2026年10月23日)
  10. 【ニトリ】599円の「マルチスタンド」 スマホやタブレットのキッチン利用も便利 (2026年10月25日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー