米Googleは5月10日(現地時間)に開催した年次開発者会議「Google I/O 2023」で、次期スマートウォッチOS「Wear OS 4」の初の開発者プレビューをリリースしたと発表した。正式版は“今年後半”に公開する計画だ。
一般ユーザー向けの吉報は、バッテリーとバックアップの改善だ。
現在の「Pixel Watch」のバッテリーの持続時間は24時間程度だが、公式ブログによると、「より強力なバッテリー寿命が維持できるようになる」という。
バックアップについては、現在のPixel Watchは母艦として接続するAndroidスマートフォンを変更する際のバックアップはできず、母艦との接続を切ってリセットするしかない。これが、「バックアップと復元のサポートを提供する」とあるので、リセットせずに母艦の切り替えができるようになりそうだ。
もし10月にPixel Watchの新モデルが出ても、安心してデータ移行できるだろう。
アプリ関連では、米Metaのメッセージングアプリ「WhatsApp」のWear OS版が登場する他、GmailとGoogleカレンダーをサポートする。Gmailのメールは今でもWear OSで確認できるが、これにスマートウォッチから返信できるようになる。カレンダーでは、招待されたイベントへの出欠を入力したり、タスクのステータスを更新できるようになる。
また、各種情報を表示する「タイル」がアニメーションをサポートするようになる。レイアウトが変わる際の動作がなめらかになる。
この他、開発者向けだが、Samsung Electronicsとの提携で構築した「Watch Face Format」も発表された。「カスタマイズ可能で電力効率の高いウォッチフェイスを簡単に作成できる」ようになる。
現行のどのモデルがWear OS 4にアップデートできるかどうかなどについてはまだ発表はない。
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