ANA Xは5月23日、新しい「ANA Pay」のiOS版の提供を開始した。Android版は6月下旬をめどに提供される見込み。
ANA Payは、ANAマイルがためられるスマホ決済サービス。ANAマイレージアプリから利用できる。今回のリニューアルでは、決済手段やチャージ方法を大幅に拡充している。また、マイルでのチャージにも対応し、飛行機の利用でためたマイルをチャージして使えるようになった。
これまで、チャージ手段がJCBブランドのANAカードユーザーに限られていた。新しいANA Payでは三井住友カードと提携し、Visa、Mastercard、JCB、Dinersという4つの国際ブランドとのに対応。ANAカード以外もひも付けできるようになった。クレジットカードを用いた決済では、オートチャージにも対応している。
さらに、クレジットカード以外のチャージ手段として、セブン銀行ATMからの現金チャージにも対応する。銀行口座からのチャージについても、年内に対応予定としている。
決済手段としては、旧サービスではコード決済のみに対応していたが、新しいANA PayではVisaのタッチ決済とiDによるタッチ決済をサポートした。Apple Pay(iPhone)やGoogle Wallet(Androidスマートフォン)に登録できるようになっている。
また、新しいANA Payでは、Visaブランドのバーチャルプリペイドカードが発行される。Visaブランドのプリペイドカードとして、オンラインショッピングなどの決済手段としても利用できる。
旧サービスが対応していたSmart Code加盟店でのコード決済は、新しいANA Payでも提供される見込み。11月に旧サービスの提供が終了となるタイミングで、新しいANA Payでコード決済でコード決済が利用可能となる。
新しいANA Payでは、ANAマイルを決済に使えるようになった。飛行機に搭乗したときに受け取ったマイルを旅先で使う、特典航空券に交換した余りのマイルをANA Payで活用するといった用途に利用できる。ANAマイルは、1マイルあたり1円相当でプリペイド残高としてチャージできる。
なお、ANAマイルでチャージした残高はその他のチャージ手段でチャージした残高とは別枠で管理される。クレジットカードなどでチャージした残高とマイルを併用して支払うことはできない。
クレジットカードや現金チャージした残高は、「ANA Payキャッシュ」としてチャージされるのに対して、ANAマイルからのチャージ分は「ANA Payマイル」としてチャージされる。両者の違いは有効期間で、ANA Payキャッシュは最終利用時から4年間、ANA Payマイルは最終利用時から1年間が経過すると無効になる。
ANA Xは今後のサービス更新の中で、キャッシュとマイルの残高を併用した支払い方法を提供する方針を示している。提供時期は2023年度〜2024年度となる見込み。
ANA Pay利用時のマイル付与率は旧サービスと同等で、200円につき1マイルが付与される。
ANAカードを利用した場合、1000円につき最大11マイルが付与される。付与率は、ANA一般カードが1000円当たり1マイル、ANAゴールドカードが6マイル、ANAプレミアムカードが11マイル。
ANA Payの提供開始を記念し、最大1万1000マイルを還元するキャンペーンを実施する。期間は5月23日〜8月31日。
全ユーザーを対象として、キャンペーン期間中のタッチ決済の利用金額に応じて最大800マイルが付与される。ANAカードから3000円以上チャージしたユーザーは300マイルが還元される。また、ANAカードのVisa/Mastercardブランド限定で、決済金額に応じて最大8900マイルが還元される。
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