災害時の無料Wi-Fi「00000JAPAN」、通信障害発生時でも利用可能に

» 2023年05月24日 18時47分 公開
[田中聡ITmedia]

 災害時に利用する無料Wi-Fiサービス「00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)」が、通信障害が起きた際にも開放されることになった。

 00000JAPANは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが中心となって提供している、災害時に利用できる無料の公衆Wi-Fiサービス。契約しているキャリアに関係なく、誰もが同じSSIDのWi-Fiスポットを利用できる。

 00000JAPANは無線LANビジネス推進連絡会(以下、Wi-BiZ)が運営している。総務省で開催している「非常時における事業者間ローミング等に関する検討会」でWi-BiZが00000JAPANを紹介したところ、携帯事業者から、通信障害発生時にも00000JAPANを活用したい旨の要望が出た。

00000JAPAN 総務省の検討会で、00000JAPANを通信障害発生時に使いたいという要望が挙がっていた(以下、非常時における事業者間ローミング等に関する検討会《第8回》のWi-BiZ配付資料から引用)

 00000JAPANの提供条件を変更するには、「大規模災害発生時における公衆無線LAN の無料開放に関するガイドライン」を変更する必要がある。そこで、現在00000JAPANを提供している100団体(通信キャリア、自治体、デバイスメーカーなど)にアンケートを実施したところ、有効回答36社のうち、35社がガイドライン変更に「賛同する」と回答した。通信障害時の00000JAPAN提供については、過半数の20社が「提供する」と回答した。

00000JAPAN ガイドライン変更や通信障害時の00000JAPAN開放には前向きな意見が多く集まった

 この結果をもって、Wi-BiZは5月18日にガイドラインを改定し、「大規模通信障害発生時の適用」という項目を追加した。ガイドラインには「公衆無線LANにおいても、モバイル通信事業者の大規模な障害の発生時に、それを補完する通信インフラとして、自然災害の発生時と同様に災害時用統一SSID『00000JAPAN』を使った無料開放を行えるものとする」と記載している。

00000JAPAN 改正されたガイドラインの内容

 なお、00000JAPANは誰もが簡単に接続できる利便性を優先しているため、暗号化などのセキュリティ対策は行っていない。個人情報を入力する、金融サービスを利用するといった用途では、個別に通信を暗号化するVPNの使用が推奨される。

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