それではまず、Fireflyから検証していきます。
画像を生成するには、Fireflyサイトの「テキストから画像へ」(サイトを日本語翻訳せず、英語表示のままにしている場合は「Text to image」)をタップし、「生成したい画像を説明してください」の中にプロンプトを入力します。プロンプトは「子猫、スマートフォンを見ている、扇風機のある部屋」としました。
Fireflyでは、生成する画像のコンテンツタイプ、スタイル、色とトーン、照明、構成などを設定できます。コンテンツタイプは「美術」にして、その他はデフォルトのまま5回生成しました。
同じプロンプトで、コンテンツタイプを「写真」にした結果が以下のものです。かかった平均時間はAQUOS R7で9秒71、Libero 5G IIIで8秒29でした。
気持ちを切り替えて、別のプロンプト「着物を着たテディベア、紫陽花、雨、傘をさしている」を試してみました。かかった時間の平均が、AQUOS スユで8秒75、Libero 5G IIIで9秒34となり、今回はAQUOS R7に軍配が上がりました。
次に、新しいBingで試しました。プロンプトはFireflyで入力したものと同じものにします。
なお、新しいBingでは同じプロンプトを2度以上入力すると弾かれてしまう可能性があります。その場合は、作成された4枚の画像を囲んでいる枠内にある「Bing image Creatorによって作成 DALL-E提供」と表示されている場所をタップし、次の画面で「作成」ボタンをタップすれば、繰り返し同じプロンプトで画像を生成できます。
1つ目のプロンプトは、「子猫、スマートフォンを見ている、扇風機のある部屋」です。5回行なった結果、画像生成にかかった平均時間が、AQUOS R7では17秒72、Libero 5G IIIでは17秒99となりました。
2つ目は「着物を着たテディベア、紫陽花、雨、傘をさしている」です。こちらはAQUOS R7が13秒85、Libero 5G IIIが15秒69となりました。
なお、新しいBingではFireflyのように、コンテンツタイプなどをあらかじめ設定することはできません。とはいえ、「イラストっぽく」「浮世絵風に」などとプロンプトに入力して、より自分の思い描くイメージに合わせることが可能です。
クラウド上で画像生成の処理を行うため、その速度は端末の性能に依存しないのではないかと考えて始めた検証ですが、実際にほとんど差がないことが明らかになりました。
もちろん、外出先であれば、端末が契約しているキャリアによって通信速度やレイテンシが異なるため、処理速度に差があるように見えてしまうかもしれません。
しかし、同じ通信環境であれば、OSやブラウザのバージョンに注意する必要はあるものの、端末の性能を気にしなくても問題ないようです。
「最新技術の生成系AIを使ってみたい! でもスマホのスペックがあまり良くない!」と諦める前に、一度試してみてはどうでしょうか。
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