ゲーミングPCや周辺機器で知られる米Razerは5月30日(現地時間)、遅延対策が特徴の無線イヤフォン「Razer Hammerhead Pro Hyperspeed」を発売した。日本の公式サイトでの販売価格は2万9980円。
競技ゲームプレイなどではわずかな遅延(レイテンシ)でも勝敗にかかわるため、Bluetooth接続のマウスやイヤフォンは本来はゲーム向きではない。Razerは2019年、独自無線技術「Razer HyperSpeed」で遅延を削減した無線マウスを発売した。
Hammerhead Pro Hyperspeedは、この技術をイヤフォンに採用したもの。マウスと同様に、専用のUSBドングルをPCやスマートフォン、ゲームコンソールなどに差し、このドングル経由でイヤフォンを2.4GHzでペアリングする。Razerによると、競合する無線イヤフォンのレイテンシーは180ミリ秒、「Razer Bluetooth Gaming Mode」では60ミリ秒のところ、このイヤフォンは40ミリ秒だとしている。
【訂正:2023年5月31日15時40分 初出時、レンテンシの単位に誤りがありました。おわびして訂正いたします。】
ドングルはUSB Type-C接続なので、最近のスマートフォンであればほぼ対応しそうだ。
Bluetooth 5.3をサポートし、コーデックはSBCとAACに対応する。ノイズキャンセリング機能も搭載し、IPX規格はIPX4。
ケースはQi充電に対応し、「24時間の追加バッテリー持続時間を提供」する。イヤフォン単体のバッテリー持続時間は6.5時間となっている。
Razer製品の特徴であるRGBに光る「Razer Chroma」機能もあり、これを有効にするとバッテリー持続時間はやや短くなる。
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