モバイルルーターで使うオススメの格安SIM【2023年6月】:使用頻度やデータ使用量別に解説(1/2 ページ)

» 2023年06月10日 10時00分 公開
[シムラボITmedia]
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 外出先でPCやゲームでデータ通信する際にモバイルルーターを使っている人も多いでしょう。「UQ WiMAX」や「Pocket WiFi」などの専用プランもありますが、モバイルルーターは格安SIMでも利用できます。今回はモバイルルーターで使うのにオススメの格安SIMを紹介します。ルーター専用のプランを契約中の人やスマホでテザリングしていた人も、ぜひ参考にしてください(料金は2023年6月9日時点の税込み料金)。

使用頻度が少ないならpovo2.0

 使用頻度は少ないが、使うときはたくさんデータ通信する、という人はpovo2.0がオススメです。筆者もこのパターンで、外出先で作業するのは月2〜3回と少ないものの、使うときは1日1〜2GB程度使います。

 povo2.0は基本料金が無料で、データ通信したいときだけデータ容量を追加(トッピング)する仕組みです。一度も使わなかった月は料金がかからないので、使用頻度が少なくても無駄がありません。このトッピングには1回330円の「データ使い放題(24時間)」が用意されています。24時間とありますが、現在はトッピングした翌日の23時59分59秒まで使えるので、最大で約2日間使い放題にできます。

モバイルルーター向け格安SIM ルーターには「データ使い放題(24時間)」がオススメ。24時間とあるが、現在は開始日翌日の23時59分59秒まで使える(画像はpovo2.0公式サイトより)

 povo2.0はauと同じ回線を使っているため通信速度は1日中速く、いつでも快適に使えます。初期費用は無料で、最低利用期間や違約金もないので安心です。

 ただしpovo2.0公式サイトではルーターはほとんど動作確認されていないようです。au回線の周波数に対応したSIMフリールーターなら使えると思いますが、自己責任で使ってください。

 なお、mineo(マイネオ)のマイそく「スーパーライト」も似た仕組みです。料金が月額250円かかるものの、24時間データ使い放題は1回198円とpovo2.0より安いです。また、ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線のプランが選べます。ただし、mineoの24時間データ使い放題は開始時間からきっちり24時間です。また、mineoは高速通信でも昼や夕方に速度が遅くなるため、1日中快適に使いたい人はpovo2.0がオススメです。

10GB以下ならOCN モバイル ONE

 使用頻度が多い場合は毎月のデータ使用量が決められた通常のプランを選びましょう。

 月に使うデータ容量が10GB以下ならOCN モバイル ONEの新コースがオススメです。データ専用SIMは月3GBコースが月額858円、月6GBコースが月額1188円、月10GBコースが1628円で使えます。余ったデータ容量は翌月に繰り越されるので、月によって使用量が変動する場合も無駄なく使えます。毎月1回はコースを無料で変更できるので、繰り越しによりデータ容量がたまってきたらコースを変更して残量を調整しましょう。もしデータ容量が足りなくなってもアプリ経由なら1GBあたり550円で追加できます。

モバイルルーター向け格安SIM OCN モバイル ONEのデータ専用SIMは3GBが858円から。データ繰り越しとプラン変更により月ごとの使用量の変動も吸収できる(画像はOCN モバイル ONE公式サイトより)

 OCN モバイル ONEの新コースは通信速度も速いのが特徴です。筆者の測定ではここ数カ月やや不安定ですが、サービス開始以来ずっと速かったので恐らく問題ないでしょう。公式サイトの動作確認端末一覧ページではモバイルルーターの記載も多いので、使用時には必ず確認してください。

10GB以上なら楽天モバイル

 月に使うデータ容量が10GB以上なら楽天モバイルがオススメです。楽天モバイルはデータ使用量に応じて料金が決まる従量課金制のプランで、3GBまでは月額1078円、20GBまでは月額2178円、20GB以上はどれだけ使っても3278円です。6月開始の「最強プラン」ではパートナー回線も高速データ通信が使い放題になったので、ルーターでたくさんデータを使う人も安心です。

モバイルルーター向け格安SIM データ使い放題で月額3278円は安い。新プランではパートナー回線での高速通信も使い放題に(画像は楽天モバイル公式サイトより)

 楽天モバイルはデータ使用量に応じて料金が決まるので、あまり使わない場合は自動で料金が安くなります。ただし全く使わない月も月額1078円かかりますし、3GBを超えると20GBまで同じ料金(月額2178円)なので、10GB以下なら他社の方がお得です。

 楽天モバイルは通信品質が少々不安ですが、2023年6月から都市部でもau回線のローミングを再開するため、これまでより徐々につながりやすくなるでしょう。

 なお、楽天モバイルは間もなくデータ専用のプランを開始します。詳細は未発表ですが、5月12日の記者会見によると料金は音声プランと同じのようです。モバイルルーターで使う場合はデータSIMでよいのですが、データSIMのキャンペーンの有無によってはキャンペーンでお得に契約できる音声SIMを選んだ方がいいかもしれません。また、現在は音声SIMの契約とセットならモバイルルーター「Rakuten WiFi Pocket 2C」が1円で購入できるキャンペーンも実施中です。これからルーターを買う人はこの1円キャンペーンを利用しましょう。

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