スマートフォン決済サービス「PayPay(ペイペイ)」が8月1日より実施予定のサービス改定について、延期を検討していることが明らかになった。ソフトバンクの宮川潤一社長が、20日に開催された同社の株主総会の中で言及した。
PayPayは5月1日にサービス改定の方針を発表している。この発表はSNSユーザーの注目を集め、Twitterのトレンド欄では「PayPay改悪」という言葉が表示される事態に至った。
改定内容はクレジットカードを利用した支払い機能を制限するという内容だ。PayPayには、PayPayにはVisaやMastercardブランドのクレジット/デビット/プリペイドカードカードを登録して、残高をチャージせずに都度決済する機能が存在する。この機能は8月以降、自社カードであるPayPayカード限定の機能へと変更される予定となっている。PayPayアプリから他社カードを締め出した格好となる。
このPayPayのサービス改定について、親会社であるソフトバンクの株主総会で経営上の効果が問われた。これに対して宮川社長は「他社カード停止を発表して以降、継続してほしいという声が複数寄せられた。8月以降のPayPayカード以外の取り扱い停止は、延期も選択肢に検討が始まったと聞いている。正式に決定したらPayPayより発表する」と回答した。
PayPay広報は「見直しを検討していることは事実。現時点での決定事項はない」とコメントしている。
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