Googleが今、折りたたみスマホとタブレットを投入する理由(2/2 ページ)

» 2023年06月28日 06時00分 公開
[はやぽんITmedia]
前のページへ 1|2       

Googleの折りたたみスマホとタブレットの登場で、アプリの最適化がより進むきっかけとなるか

 さて、フォルダブル端末もタブレット端末も「Googleの出すレファレンス端末」がなかったことが、今回のPixelシリーズの発売につながったものと考える。

 このレファレンス端末の存在はユーザーよりも端末メーカー、はたまた「アプリ開発者」にとって大きな追い風になる。特に日本ではGoogleの力は強く、Pixel Foldはフォルダブル端末として初の「大手3キャリア展開」を勝ち取った商品となる。

 開発者としても最新の物理環境で動かせる点はもちろん、Googleのマルチタスクなどの考えに沿って実装させれば、基本仕様に準拠した他社の端末でもおおむね動作できる保証にもなる。

 特にタブウィンドウの挙動、フォルダブル端末のカバー画面の挙動など、現時点ではメーカー独自実装となっている部分も多くある。これがOSレベルである程度共通化されれば、アプリ開発者が各機種に無理やり合わせる必要もなくなるのだ。

 Pixel Foldで示した「カバー画面に翻訳画面を表示する」ものは、メイン画面とカバー画面を同時に利用する提案となった。アプリ側でこのような提案をしてくることで、スマートフォンの新たな利用方法を模索するきっかけにもなる。

折りたたみスマホ 2つの画面を生かした翻訳機能。このようなことはメーカー純正アプリでもできるものは少ない

 タブレットに関しても大画面UIとスマホUIをうまく最適化させる基本的な部分を作れば、動画視聴アプリなどは簡単な最適化だけで、かなり快適になるはずだ。他社では先行実装されているものでも、Googleが最適化を行うだけで意味は大きく変わる。

 このタイミングでGoogleがフォルダブルとタブレット端末のレファレンスを出してくる意味は、これらの端末で多かったメーカーの独自実装の部分を、ある程度OS仕様に落とし込んで共通化させることにある。

 これにより、どんな機種でもよりいい体験を提供できるようになる。スマホを便利に利用するアプリの開発も「フォルダブル端末向け」「タブレット端末向け」にもっと注力して行われるのではないかと考える。

 このような流れは将来のキラーコンテンツ、数年先の「当たり前」を作るきっかけとなる部分だ。Googleが発売したフォルダブルとタブレット端末。これらの登場によってさらなる市場の発展を――今では想像できないスマートフォンのイノベーションにも期待したい。

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年06月11日 更新
  1. スマホの“ミニ”外付けディスプレイが流行の兆し? 若者がインカメラではなく「アウトカメラ」で自撮りする理由 (2026年06月10日)
  2. 「それ、家じゃダメなの?」──スタバ長時間滞在に冷ややかな目 “スマホ操作”に“PCで仕事”も (2026年06月07日)
  3. あのシャープが「ウェアラブル」に参戦? スマホ「AQUOS」新製品予告 詳細は16日に発表 (2026年06月10日)
  4. ドコモの通信障害に“AIエージェント”が先手 「SNSの投稿」も常時監視するオペレーションセンターの裏側 (2026年06月10日)
  5. IIJmioのスマホ大特価セール 中古「iPhone SE(第3世代)」が4980円、「OPPO Reno11 A」が9980円など (2026年06月09日)
  6. JR東日本が2027年春から「二次元コード乗車券」を導入 近距離券売機での磁気券は順次廃止へ (2026年06月09日)
  7. 「Pokemon GO Fest 2026:東京」のモバイル通信は快適だった? 初対策の楽天モバイルがピーク時に“最速”も記録 (2026年06月10日)
  8. ソフトバンクが「今回もやる」とGalaxy S26を月額1円で販売――販売方法を早急に見直さないと撤退を迫られるメーカーも (2026年03月08日)
  9. iOS 27は「iPhone 11」以降で利用可能 iOS 26から据え置きで過去最大のiPhoneに対応 (2026年06月09日)
  10. あなたの街の「スマホ決済」キャンペーンまとめ【6月版】〜PayPay、d払い、au PAY、楽天ペイ (2026年06月08日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー